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by aru-henshusha

社会は不平等だし、人生は不公平だけど。<ヒトリゴト。5>

c0016141_0205434.jpgいま、遅ればせながら『プロ論』を読んでいる。

もとは「B-ing」に載っていたインタビューを集めたこの本。
各界の著名人の仕事観が垣間見れて、なかなか面白い。

そのなかでも、中島義道氏へのインタビューは、他とは多少毛色が違ったものだったが、ひときわ印象に残る。

中島氏は言う。

社会や人生はそもそも理不尽なんです。不平等で、不公平で、偶然が評価や成功を左右する

みもふたもない言葉だけど、これは事実であろう。
そして、この事実を忘れないことが大事だと僕は思う。

誤解しないでほしいのだが、社会や人生が理不尽だからといって、べつに人生を悲観しろと言う気は毛頭ない。
僕はむしろ、理不尽だからこそ、その理不尽さに屈服したくはない。

世の中には、「何で私だけが」という言葉が口癖の人がよくいる。
僕自身、過去を振り返れば、「何でオレだけが」と思ったことが何回もある。

でも、その「何で」に理由などないのだ。
それは、ただの偶然であり、神というものがいるとしたら、そいつの気まぐれに過ぎない。
そんなもののために、自分が苦しみ、悩み続けるのはバカバカしいことだ。

人は、社会や人生の理不尽さに苦しめられることもあれば、逆に助けられることもある。
それはもはや、個人がコントロールできる範疇のことではない。

僕らはただ、やれることを、やるだけだ。
理不尽さを嘆いて何もやらないよりは、まだましである。
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by aru-henshusha | 2005-03-27 01:08 | 不定期なヒトリゴト。