婦人公論ブログに見る、編集者的文章の特徴。
2005年 04月 08日
このブログは、二人の編集者の手で運営していくようだ。
両者の記事を読んでみたが、お二人とも、なかなか筆が立つお方である。
だけど、どちらの文章も、非常に「編集者的」である。
「編集者的」とは、言い換えれば「優等生的」ということだ。
上手だけれど、同時に味がない文章である。
逆に、作家の文章は、おおむね「天才的」である。
そこには一人ひとりの味がある。
その味は、簡単には真似できない。
だから、彼らの文章は読者に求められる。
うまい文章を書くことは、練習しだいで誰でもできる。
しかし、味のある文章を書くのは、誰もができることではない。
僕はそのために、作家なる職業が存在すると思っている。
(もちろん、他にも存在意義はあるが)
だけど、そういう思いで文章を書く作家ばかりではないというのが、悩ましい現実である。