ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

それでも本が高いのならば、僕らはどうすればいいのだろう?

先ほど書いた記事「本の値段は、素人が思っているほど高くはない。」に寄せていただいたコメント、トラックバックを読んで、いろいろと考えさせられた。
よって、もう一度だけ、この問題について考えてみようと思う。
(本当は、まじめな話を書いた後は、バカ話でクルーダウンしたいのだが)

まず、僕やesさんの記事は、あくまで作り手の視点からの意見を述べたものである。
二人とも、「本は高い」と言う読者が少なくない、ということは知っている。
だけど、その値段は、他のコンテンツ(たとえばCDなど)とくらべて不当に高くはないことだけは主張しておきたいから、それぞれ思うところを述べた。

次に、それらをうけてnikuoyajiさん、たとえばさんが以下のような補足をされている。

本の値段
それでも本が高いと感じる3つの理由。

お二人の意見は、読み手の視点で書かれている。
大雑把に言えば、業界的にその値段が適正なのはわかるが、読者から見たらやっぱり高いんだよ、ということだ。
その理屈は、もちろん僕だってわかる(僕だって他社の本の前では「一読者」だもの)。
内容に比べて、感覚的に高いな~と思う本は何冊もある。

で、この記事のタイトルに戻る。
じゃあ、僕らはどうすればいいんだろう? というわけだ。

nikuoyajiさんの言うように、選べる答えは2つしかない。
本の値段をもっと安くするかその値段を高いと感じさせない本を作るかだ。

前者の答えを選ぶと、これは業界全体を巻き込んで考えなければいけない問題になる。
同時に、僕の不勉強をさらすようで恥ずかしいが、流通にメスを入れることで(それがどれほどの困難さを伴うかすら不明)、どれだけ定価に跳ね返ってくるかもわからない。
このあたりは、未公認なんですぅのあまろ~ねさんに妙案があるのではないかと期待している(というか、丸投げですみません)。

で、いまの僕のレベルで答えるとしたら、やはり後者を選ぶしかない。
デミアンさんのコメントにあるように、内容から見ても高くはないと思える本を、一生懸命作っていくしかないと考えている。
(この結論は極真白帯さんとまったく同じである)

なお、あくまで公称だが、『世界の中心で愛を叫ぶ』は1470円という定価でも、320万部を超えている。
作り手としては、売れない理由を値段の高さに求めるのではなく、その内容に求めるべきであろう。
(もっとも、個人的には「セカチュー」なんて、タダでも読みたくないのだが)
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by aru-henshusha | 2005-04-12 23:54 | 本・出版