本に関して、古くさいぞ私は。
2005年 04月 13日
本の売価ってやっぱり「高い感じ」がするんじゃないの
色々お疲れにもかかわらず、つっこんだ論考をされていて、とても参考になる。
興味のある方は、見ていただきたい。
さて、今回の値段の件も含めて、前々から思っていたのだが、僕は本に関してかなり「古くさい」人間である。
まあ、何をもって古くさいとするかは一概には言えないが、あえて言えば「本への思い入れ」がひじょうに強いのだ。
逆に、あまろ~ねさんなどは、いい意味で「本との距離」を保っているように思う。
僕はいまだに、本はただの「商品」ではなく「文化」だと思っているし、値段が高くても良質なものは残っていくという、非常にプリミティブな価値観の持ち主だ。
いまの時代、それらの価値観が綻びを見せていることは否定しないし、もしかしたら時代の変化と共にそういった編集者は駆逐されていくのかもしれない。
それは、人が、時代が決めることだから、僕は抗うつもりもない。
だが、同時に、そういう編集者(あるいはその他もろもろの作り手たち)は、存在していてもかまわないのだとも思う。
世の中には「古くさい」作り手がいれば、「古くさい」読み手もいる。
本に対して「過剰な思い入れ」を抱いている人たちがいて、たかだか一冊の本を読んで泣いたり笑ったりしている。
古くさい僕は、そういう古くさい人が好きだ。
だから僕は、あいも変わらず、古くさいままである。