戦場で日本人が死ぬということに、日に日に鈍感になっていく自分がいる。<ヒトリゴト。9>
2005年 05月 28日
「映像見て兄と確認」 斎藤さんの弟がコメント(exciteニュース)
一部の報道では、ほぼ間違いないという書き方の記事も出てきた。
ネット映像の男性、斎藤さんとほぼ断定(YOMIURI ON-LINE)
記事を読む限りでは、そうである確率が、かなり高いという印象を受ける。
それにしても、このニュースを見ても、いまの僕はほとんど驚きを感じていない。
彼が、死の危険と隣り合わせの、民間軍事会社の人間だからだろうか。
あるいは、第一報を聞いたときから、彼の死をうすうす予感していたからだろうか。
いや、理由は多分、それだけではない。
戦場で日本人が死ぬということに、日に日に鈍感になっていく自分がいる。
それは、ある意味、「国際的」な感覚になったと言えるのかもしれない。
イラクで自衛隊から死者が出ることになっても、もう僕は驚かないだろう。
でも、そうやって「戦争」と「死」に慣らされていった先に何があるのかを考えると、僕の心はかろうじてまだ恐怖を覚える。
うまく言えないけれど、その感覚だけは、忘れてはならないように思う。
続報(ともにexciteニュースより)
本人と考えざる得ない 斎藤さん「死亡」映像
<イラク邦人拘束>斎藤さんとほぼ断定 外務省幹部