ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

言葉は、どこまでもタダである。<ヒトリゴト。11>

言葉というものは、基本的にはタダである。

「反省している」「僕は嘘はつかない」「あなたを愛している」

これらの言葉が、嘘であろうか真であろうが、タダである。

だから、人は言葉を大安売りする。
たとえ、心からそんなことを思っていなくても、あるいは後々その言葉を全否定するようなことになってもだ。

言葉と行動は、多くの人にとっては、それぞれ単品である。
もしも、それが「バリューセット」のように切っても切り離せないものであったら、人々はもっと言葉を慎むだろう。

」という字は、「人の言葉」と書く。
けれど、「信じる」に値する言葉をしゃべる人が、この世の中に何人いるだろう。

言葉は、どこまでもタダである。
何の実体もないものを信じるのは、危険なギャンブルに等しい。

その安っぽい言葉を、今まで何度信じてきたか。
その安っぽい言葉に、何度僕の心を賭けてきたか。

言葉を信じることに疲れきった僕は、こうして自分の言葉を記すことさえ、今はもう億劫だ。
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by aru-henshusha | 2005-06-19 23:35 | 不定期なヒトリゴト。