良書だからこそ、あえて読まない。
2005年 01月 08日
(たぶん、この発言自体が、ビジネス書編集者としてNGなんだろうな)
いや、この著者は本物だ。
2章分しか読んでいないが、それは断言してもよい。
一言で言えば「本質的」なことを、よく抑えていらっしゃる。
そもそも僕は、ビジネス書の世界に転職してきて間もない人間なのだが、この世界に入って驚いたのが「成功法則ブーム」。
この宗教にも似た一部著者・著書への信仰ぶりには、生理的な違和感を感じていたのだが、その違和感を一気に解消するのが本書である。
ただ、編集者として問題なのが、この本を読み終えたときには、「成功法則本」を編集する行為自体に嫌気がさすだろうこと。
よって、良書を承知で、今はあえて、これ以上読まないことにする。
僕も一編集者として、その手の本を作らざるをえないときが来るだろうから。
岡本流に言えば、まだまだ「8割の人のための本」を作らないといけないのでね。
なお、本書の正統派レビューは、賢者は先人に学ぶ!by1日1冊の読書の記事を参照されたし。
成功はどこからやってくるのか?