ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

1年あれば、人は変われる。(ヒトリゴト28)

さきほど、ある著者と新宿で飲んでいた。
仕事の打合せも兼ねた飲み会だ。

じつは、その著者と会うのは1年ぶりだった。
少し前に企画はいただいていたのだけど、お互い異様に忙しくて、会うのが年末にずれこんだ。

かつて担当編集者だった僕が言うのもなんだけど、1年前の彼は、とても頼りない人だった。
執筆以外の仕事に忙殺されて、会えばつねにあせってて、原稿のできもよくないし、なんでこの人の担当になっちゃったんだろうと、貧乏くじを引いた気がした。

だけど、1年ぶりに会った彼は見違えた。

話す内容は格段に進歩していて、心にもいくぶん余裕がある。
失礼だけど、「この1年で何かあったんですか?」と聞いてしまったぐらいだ。

いろいろ話をするうちに、「彼を変えたもの」がなんとなく見えてきた。

端的に言えば、それは「」である。
多くの人との出会い(その数じつに数千人!)が、彼を一まわりも二まわりも大きくしたとわかった。

具体例をあげる気はないけれど、彼は多くの人との出会いで、いろんなことを学んでいる。
また、そこで学んだことを、違う人に教えることで、自分の中に「定着」させてもいる。

大げさを承知で言えば、数千人の知恵と経験が彼の中に刻み込まれたのが、この1年間なのだろう。

僕は彼の成長を見て、とても嬉しかった。
年上の著者に向かって言うべきことじゃないけれど、まるで、自分の息子の成長を見るかのように嬉しかった。
(独身の僕が言うのもまた変だけど)

そして、何より思ったのが、「1年あれば、人は変われるんだなぁ」ということ。

変わるといっても、「プチ変身」ではなくて「大変身」だ。
生まれ変わったかのように、彼は変わった。

そんな彼を見ていると、僕も少し熱くなった。
この1年で大して成長できなかった僕だけど、頑張ればもっと変われるんじゃないかと思った。

来年のことを言うと鬼が笑うらしいけれど、笑いたければ笑えばいい。

僕は来年、もっと変わりたいと思う。

1年あれば、人は変われる。
そう思って1年を過したら、人生って、ちょっとは楽しくなるんじゃない?
[PR]
by aru-henshusha | 2005-12-23 00:12 | 不定期なヒトリゴト。