あなたたち著者は、アマゾンなんか見ないほうがいい。

先に断っておきますが、べつに、アマゾンを使うなというわけじゃありません。
僕が言いたいのは、「著者はアマゾンで自分の作品のページを見ないほうがいい」のでは、ということ。

こんなことを書くと、「オレ、自分の作品の順位を知りたいし、レビューだって気になるよ」という書き手の方もいるでしょう。

でも、おうおうにして、その順位やレビューが著者を苦しめるものなのです。

最近、こんなことがありました。

知人のライターさんが、自分の作品のカスタマーレビューを見て、そうとう落ち込んでいます。
よく見ると、彼の本には、☆1つのレビューが多いのです。

贔屓目ではなく、その人の著書が、そこまで酷評される内容だとは思いません。
むしろ、自分の門外漢のテーマを素人なりに、よくまとめたものだと感心していました。

レビューの中身をくわしく見て、僕は1つ気づいたことがあります。
☆1つのレビューのほとんどが、内容にはいっさい触れずに感情的に著者をけなしていたり、ほかの著者が書いたおなじ分野の本をやたら薦めていたりするのです。

これはあくまで推測ですが、そのレビューを書いた人たちは、この「新参者」の著者のライバルにあたる著者(やその関係者)なのかもしれません。

まあ、それは僕の考えすぎかもしれませんが、アマゾンのレビューを見てると、「必要以上の悪意」が感じられるレビューというのは、ままあるものです。
だから、著者がそういうレビューにふれると、精神的にかなりのダメージを受けることも考えられます。

アマゾンのレビューのなかには、もしかしたら次回作のヒントになるような、有意義な提言があるかもしれません。

けれど、そんなレア(だと思われる)レビューを探すために、悪意あるレビューの嵐に身をさらす必要ははたしてあるのでしょうか?

著者の多くに共通する弱さと孤独は、僕もわずかながら理解しているつもりです。
精神的にタフで、レビューの玉石を見分けられる著者以外は、やっぱり、アマゾンなんか見ないほうがいいと思います。
by aru-henshusha | 2006-02-27 21:25 | 本・出版 | Trackback(4) | Comments(25)
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Commented by xenon at 2006-02-28 01:35 x
2ちゃんねるに出入りしていると麻痺してしまいます。
言葉汚くけなすのはネタにも見えます。
普通の言葉でけなしていると、とても悪辣に見えます。

Amazon.co.jpではよく買い物をしますがレビューは参考にした試しがありません。
ちゃんとレビューしている方もいますが、読んでもいないのに書く人、作者のファンで批評できなくなっている人、自己主張したいだけの人が目立つように思います。

「報告する」リンクを押せば削除を検討してくれるのだと思いますが、膨大な商品を扱っているので手が回らないのが現実なのかなと思います。

著者に限らず、玉石を見分けられない人はAmazon.co.jpのレビューは読まない方がいいんだけどなあ。
Commented by キャットベリー店長 at 2006-02-28 02:49 x
こんにちは。いつもこっそり覗かせていただいてます。

”匿名の人間”と”自分の情報を晒してる人”では圧倒的に後者の方が弱いですよね。無防備と言ってもいいと思います。
悪意のある人間は必ず匿名ですから、必然的に匿名の中には悪意のものが多くなるのでしょう。
『全くのウソを書いても警察に捕まらなければいい』くらい思ってる人もいると思います。

見ないで済めば見ないほうがいいですよね。自衛策だと思います。
でも見ちゃったら苦しいですね‥。
でもでも、ライバルが嫉妬して 脅威を感じて、そんな事を書かずにはいられないくらい良い作品だったんだと思います。人を貶めようとする悪意があるときほど時間と手間を惜しまないものですよね(苦笑)
Commented by たいこ at 2006-02-28 08:56 x
うん・・・。
知り合いの漫画家さんが、PCを買った理由が、「自分のスレが2ちゃんに立っている」だったりします。

あそこに行ったら凹む、観るべきじゃない、と、分かっていても行ってしまうというような事を仰っていました。

見ないでいる、事もある種の強さなのじゃないかなと思ったりします。
それは個々の性格にもよるんだろうけれど、叩かれてたりするのが分かっているからこそ、観てしまう弱さってのもあるよね・・・。

人気商売だから、つきものなんだけれど、でもしんどいもんですよね。
狂信的に褒められるのも、憎悪やら嫉妬やらで落とされるのも。
Commented by さすらいのもの書き at 2006-02-28 09:46 x
先日はありがとうございます。

やはり、シンパやライバルのレビューというのをいかに無視もしくはそれと見越して見ていくかですよね。
知ってる作家でも、☆1つがやたら多いけど売れている人がいてますから。

大手新聞にも、第三者ではなく特定の利害関係者が「識者の声」としてコメントを述べているようなことがあるので、何をではなくて誰がいってるのかを意識しなきゃならないのかも。

Commented by aru-henshusha at 2006-02-28 13:48
>xenonさま
たしかに、批評だけでなくファンによるべた褒めも、あまり参考にはなりませんね。

他人の評価も気にしつつ、最終的には自己責任(というと大げさですが)で購入するのがいちばんです。

僕自身は、リアル書店で中を見てから買うのがクセなんですが。

>キャットベリー店長さま
こんにちは。

たしかに、ネット上の荒らしなどでも、よくこれだけ執拗にがんばるなぁ、と思うときがあります。
暗い情熱をもっている人もいますからねぇ……

レビューに関しては、(自分のブログなどと違い)「見ない」という選択肢があるだけ、まだマシかもしれません。

>たいこさま
変な話ですが、貶されているうちがハナとも言えますしねぇ。
まったく話題にならないほうが、表現者の場合辛いかも。

見ないのも強さと言われれば、たしかにそうかもしれません。
それぐらい強くなってほしいと思っても、書き手はやっぱり気にしますね。

>さすらいのもの書きさま
こないだはお疲れ様でした。

たしかに、アマゾンに限った話ではないですねぇ。「政治的な書評」というのは。

一人でも二人でもいいから、「信頼できる読み手」の声を聞くのが一番ですね。
Commented by soko0629 at 2006-02-28 17:34
アマゾンで口汚くコメントを書いたことはないですが、
書きたくなる気持ちになることはあります・・・
それは「金返せ!」という気持ちになったとき(笑)。
自腹で買った本が面白くなかったときの怒りのやり場として
アマゾン選んじゃう人もいるんじゃないかな。
(と思ってるので、あそこでの酷評は話半分に
読んでます、2ちゃんねると同じように)。

私も自分のブログで、ハズレ本の愚痴を書いてますが、
結構えげつない口調になってることも・・・反省
(でも、ご飯食べた店と買った本がハズレなときって
本当にがっくりしちゃうんですもの)。
Commented by aru-henshusha at 2006-02-28 20:31
たしかに、自腹で買った本がハズれると痛いですよねぇ。
(編集者は経費で本を買うことも多いだけに)

ただし、自分の趣味にあわないのか、あきらかに駄作なのかでトーンは違う気もします。

もちろん、飲食店のハズレや映画のハズレもがっくりきます。
Commented by フリーランス at 2006-03-01 06:21 x
出版社(複数)に出入りしておりますが
「ライバル書籍の悪評を立てる」というのは、もはや普通に行われていることのようです。
amazon側もそれを承知していて、あまりにひどい内容、恣意的な内容は削除対処しています。
Commented by たおうい at 2006-03-01 09:56 x
2ちゃんねるのあるスレで、「この本の悪さをみんなに知らしめるために、amazonにレビューを書こう。」と、呼びかけている人たちがいました。
そしてその本には、実際に似たような悪口レビューが、一桁の範囲内ですがぞろぞろと。結局それは、同じジャンルの新参者ファンが、古参に対して攻撃を仕掛けていたみたいでした。
しかもその人たちは、本気でこれが世のため人のためになるのだと信じ、そしてそれに対する反論や疑問は全て対象の著者が匿名で書き込んでいると本気で信じているあたりがキモかったです。
Commented at 2006-03-01 13:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by aru-henshusha at 2006-03-01 18:46
>フリーランスさま
「自著をほめるコメントを書く」のはよくあることですが、他社の本の悪評を立てるのが一般化しているとは驚きました。
ちょっと醜いですよね……

>たおういさま
う~ん、まるで宗教戦争みたいです。

まあ、ファンと信者は似ていると言えば似ていますが。

>非公開コメントの方
はじめまして。

そういうケースはよくありますよねぇ。
一般の方だけでなく、編集者がそれに加担することも。

それを見分ける目が必要ですよね。
Commented by pump fake at 2006-03-02 01:22 x
そのレビューが全うなものかは見れば分かる。

作品の具体的な内容について、客観的に評価しているものであれば
どんな批評であれ受け止めるべきだし
内容の大半が「つまらない」「他の作品の方がいい」等の
中身のない言葉で埋め尽くされているレビューは気に留める必要すらない。

それは分かってるんだけどなぁ・・・

分かってても見ると気分が悪くなる、そりゃそうだ、中傷なんだもの。
例えば、「お前はバカだ」と言われて気分のいい人間はあまりいない。
何の根拠がなくとも、中傷されればダメージはあるもんだわ。

見なくて済むならそれに越したことはないけど

点数だけでも見てみる→あれ?なんでこんな点数?→レビューの内容を見て気分が悪くなる
これの繰り返し、もう嫌になる。
Commented by ぽいんと尺 at 2006-03-02 16:01 x
 雑誌にレビューを書いてたこともあるので、「いいレビュー」とはどういうものかはだいたいわかるのですが、それに「参考になった」票がたくさんついているわけでも、必ずしもないですね。もっと感覚的なところで、レビューの読み手が反応していることが多いように見えます。

 かつては本をパブリックな場で批評する場合には、よかれあしかれそれなりの筋と礼儀があった(無礼なやりかたをするにしても)と思うのですが、amazonは2chからの流入を許したパブリックスペースなのかなと思います。

 この流れは止められないでしょう。なんてったって、いまは物心ついたときに2chがあるんだからさ。
Commented by aru-henshusha at 2006-03-02 17:41
>pump fakeさま
見るなといっても、実際「見ない」のは難しいかもしれませんね……
玉石混交でもそこに感想があるのには違いないですし。

>ぽいんと尺さま
最低限のルール(もちろん明文化されてはいませんが)が守られてないんでしょうねぇ。

中傷のためだけの批判はカッコワルイなぁ。
Commented by らぎ at 2006-03-06 20:59 x
>この本の悪さをみんなに知らしめるために…と、呼びかけている人たち
 彼らが求めているのは、現実の世界では叶えられる事のない「自分の言動を中心とした」仲間同士の連帯感なのだろうか? 単なるウサ晴らしなんだろうか、 といつも考えます。一人じゃ何もできないから、群れたがるのかな…と。そういう日陰モノのような少年はクラスに一人や二人はいたようですが,最近は増えてるんですかね。そんな子たちの親の世代も、他人の不幸や、芸能人の一喜一憂をあげつらって 誹謗中傷することを最大の喜びにしている番組や雑誌で育ったようですから”批評家ぶった”ものの言い方で知識人の仲間入りをしたつもりになるニンゲンが増えるのは仕方ないかな?という気もします。彼らの”ひがみ”や"独りよがりの正義感"から生まれたのでしょうか。『2ちゃんねる』しか知らずに育ったネット世代の若者たちは、あのルールや価値観からはみ出ることはできないのかな?と危惧します。そんなことをすれば”お仲間達(?)”から仕返しされるそうですから。w(祭りや、曝す、といった行動で)仲間はずれにされる事に怯えながらも組織や団体に属したがる「日本人気質」が ここでも色濃く反映されてますね。
Commented by aru-henshusha at 2006-03-06 21:19
僕はよくもわるくも一匹狼なので、群れたがる心理はあまりわかりません。
自分ひとりでもいいものはいいと言いたいし、悪いものは悪いと言いたい。

本って、そんなふうに、けっこう孤独なものかと思うんですがね。
Commented by らぎ at 2006-03-07 01:43 x
 すみません、紅茶に酔って(?)少々、言葉が過ぎました。(_ _)
製作者サイドの大変さを知るにつけ、フツーの批評と 単なる”あおり”の区別はつくはずなんですが…^_^。

>本って、そんなふうに、けっこう孤独なものかと思うんですがね。
 そうなんですね…作曲家とか、マンガ家とか、画家とか、ゲームクリエイターとか。
  個人主義世代の子供たちは「孤独な作業」が報われる世界に、ひどく憧れちゃうのかも♪
Commented by aru-henshusha at 2006-03-07 11:17
いえいえ、お気になさらずに。

あおりと知りつつ気にしてしまうのが、編集者だったり、著者だったり。

Commented by 只野案山子 at 2006-03-09 22:16 x
はじめまして。名前は実際にAmazon.co.jpで使っているレビュアーネームです。
酷評が全てライバルの妨害行為だと思われたら侵害ですね。
私はまったくの素人(出版とは一切縁もない職業です)ですが、安直な企画で作られた本、くだらない本、買う価値のない本ははっきりとそう書きます。
「素人なりに」とありますが、金を払って買う人にとっては、その人が素人か専門家かは関係なく、その本に値段に見合った価値があるかどうかが重要なのです。
自分は読んだことのない本、聴いたことのないCD、プレイしたことがないゲームのレビューは基本的にしません(一度、レビュアーを脅して否定的なレビューを撤回させた人の本に酷評を書いたことはありますが)。
レビューは買う者にとって有益なものでなくてはなりません。
ベストセラーになり得ないマイナーなものならなおさら客観的な判断材料が必要です。
少なくとも私自身は、何の参考にもならないレビューを書いているつもりはありません(他人から見てどうかは分かりませんが)。
直接批判に晒される著者はともかく、編集者が「酷評はライバルの妨害行為」として思考停止に陥るのはどうかと思います。
Commented by aru-henshusha at 2006-03-10 00:25
>酷評が全てライバルの妨害行為だと思われたら侵害ですね。
そうは思ってませんし、そうも書いていないと思います。

編集者の仕事には、読者に有益な本を届けるのと同時に、著者を守り育てることがあります。
僕自身は、酷評は客観的に受け止めてますよ。
Commented by abc at 2006-03-10 01:13 x
酷評が悪いとは言ってないでしょう。

買う価値がないと思ったのならそう書けばいい。

ただ、何の根拠も書かずに批判の言葉だけを並べると
悪質なレビューととられても文句は言えない。

実際、そんなレビューは買う人間にとってもマイナスにしかならないし。
(参考にならないのに何となく買う気が失せる)

主題からは大分外れてますが、一消費者としての考えです。
Commented by aru-henshusha at 2006-03-10 14:20
たしかに、根拠のある批判と根拠のない批判では、受け取り方が違いますよね。

雰囲気の悪いコメントばかりがあると、その本自体の印象も悪くなってしまうのは残念ですが、そういう効果もあるでしょう。
Commented by 負け犬 at 2006-03-13 22:24 x
アマゾンの自著のレビューは、自作自演は一切していませんが、全て好意的に書かれています。

「さおだけや」とか、「下流社会」などベストセラーでは、ボロクソに書かれたレビューも少なくありません。

ボロクソに書かれるのは、売れっ子の証明かと(笑)
Commented by aru-henshusha at 2006-03-14 13:38
売れれば売れるほど(読者がふえるほど)、絶賛と批判、両方が見られるようになるとは言いますね。
落ち着くところに落ち着くというか。
Commented by エグレム at 2010-02-08 13:26 x
こんにちわ。あのぉ、2006年のこの話題に書き込み、してもいいのかしら。慣れていない無作法ものになっているなら削除してください。
わたしは、CDやDVD、書籍へのレビューについては「意味がわからない」というところまでいきます。まずあの☆数を信じる人っているのかな。だって、顔も知らない、声も知らない人の、見ず知らずの他人の声ですよね。わたしがある小説に☆5つをつけたとして、わたしが思う星5つの代表作って「アルマゲドンのノベライズさ!」っていうことだってあるかもしれません。アルマゲドンのノベライズが悪いわけじゃないんだけど、「ええっ、そんなやつの☆5つなんか信じられるかよ」とか、そんな判断ができない、見ず知らずの他人の声ですよね。なぜ信じるのか、はたして信じている人なんかもともと少ないのか。 それから、あそこで書いて、「私もそう思う」数をふやして、アマゾン評論家になるということに、なぜ、よろこびがあるのだろう。と、書いていたら、同居人が「ほっといてやれ、あれが名誉だという人はいるの、ああん?そのていどで満たされる自己顕示欲ってイージーじゃんって、おまえ、それ余計なお世話!」とののしられました。長く書いてすみません。
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