ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

僕は、力になれないのか? それとも、力が足りないのか?(ヒトリゴト34)

仕事の多くは、「力の貸し借り」で成り立っているものである。

たとえば、編集者は著者の力を借り、デザイナーの力を借り、印刷・製本の力を借り、営業の力を借り……
キリがないからやめるけれど、一冊の本をつくって売るのにも、様々な人の力を借りている。


同時に、僕だって、誰かに力を貸して生きている。
自分の力は微々たるものだけど、誰かのためにその力を貸して、多少のお役には立ってきたつもりだ。

だけど、僕はいつでも誰かの力になれるわけではない。
誰かの力になろうと頑張って、それでも、けっきょく力になれないときもある。


最近、仕事で他人の力になれないことが、いくつか続いた。

なかには、自分が力を貸そうと貸すまいと、どうしようもないケースもあったのだろう。
いっぽうで、ただただ自分の力が足りなかったケースもあるように思う。


社会人になって、それなりの紆余曲折はあったけれど、自分なりに「」をつけてきたつもりだ。

でも、まだ足りない。
色々な意味で、圧倒的に、力が足りない。


僕はべつに善意のカタマリではないから、だれかれ構わず力になろうとは思わない。
けれど、この人の力になりたいと思ったときに、まったく力になれないのは本当に悔しい。


あなたの力になれない、と書くのは簡単だ。

でも、本当は、僕に力が足りなかっただけなのかもしれない。

その無力さを忘れることなく、また少しずつ、力を蓄えようと思う。
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by aru-henshusha | 2006-03-23 22:04 | 不定期なヒトリゴト。