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by aru-henshusha

失敗の原因は、自分の「外」にしかないの?(ヒトリゴト48)

先日、うちの会社の人間が、ある失敗をおかした。

その失敗は、僕の担当作と関係があるものだった。
よって仕事の関係上、失敗が明らかになってすぐ、僕は彼から説明を受けた。

彼の説明はとてもわかりやすく、失敗の経過、原因はおおむね見えてきた。

しかし、ひとつだけ気になったことがある。
彼が言う失敗の原因は、すべて彼の「外」にしかないのだ。


今回の失敗には、じつは彼以外にもう一人、社外の人間がからんでいる。

そして彼が僕にした説明は、要約すれば、
「全部、この社外の人間が悪かった」ということに終始した。

なるほど、話を聞くかぎりでは、今回の失敗には、
その社外の人間の判断ミスが、大きく作用しているように思える。

けれど、はたしてそれだけなのだろうか?


ひとつの仕事には、たいていの場合、複数の人間がからんでる。
各自のからみぐあいによって、その仕事が失敗したときの責任や落ち度は、
変わってくるだろう。

だけど、そのとき、たった一人に100%失敗の原因があると言えるだろうか?

べつに仕事でなくてもいい。
団体スポーツで試合に負けたとき、指揮官一人、あるいは選手一人が、
100%負けの原因と言い切れるときは、少ないのではないか?


僕は、たいていの失敗の原因は、自分の「外」だけにあるものではないと思う。

今回の失敗の例で言えば、外部の人間が判断ミスをおかさないよう、
社内の人間が意思疎通の面などで、もっとバックアップすべきであった。
しかも、それにかかる労力など、ほんのひと手間にすぎない。

彼はそのような手間をすっ飛ばしたうえで、いけしゃあしゃあと、
「すべて外部の落ち度です」と言い切ったのだ。


こんな予言はしたくないが、彼はきっと近いうちに、
また同じような失敗をおかすだろう。

失敗の原因が、自分の「外」にしかない、なんてことはレアケースだ。
それもわからず、失敗から学ばない人間に、未来永劫、成長はない。
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by aru-henshusha | 2006-09-18 15:33 | 不定期なヒトリゴト。