ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

なぜ自分を選んでくれないのと嘆くより、どうしたら自分を選んでくれるのか考えたい。(ヒトリゴト49)

なんか勘違いされそうなので先に書きますが、べつに恋愛の話ではありません。

これから書こうと思っているのは、仕事の話。
でも、もしかしたら、恋愛に通じるところもあるのかもしれない。


編集者という仕事には、「人を選び、人に選ばれる」側面があります。

一冊の本をつくるには、著者やデザイナー、場合に応じてライター、イラストレーター、写真家などの協力が必要です。
その際、どうしても「人を選ぶ」ことになる。

このテーマだからこの著者にお願いしよう、多少遊んだカバーにしたいからあのデザイナーさんがいいかな、このイラストレーターさんは今回の本には合わないかな……
そんなことを考えながら、一冊一冊につき、最良の人選を心がけているつもりです。


でも、同時に、僕ら編集者も「選ばれ」ます。
あなたと仕事をしたいと一方的にいったところで、先方に断られることは多々あります。

相手がこちらを選ばなかった理由は様々です。

スケジュールが合わない場合もあれば、ギャラで折り合いがつかないこともあるでしょう。
テーマがピンとこないこともあるし、「こいつとはどうも仕事をしたくないなぁ」と思われることさえあるかもしれない。

いずれにせよ、僕らが相手を選んだところで、相手から選ばれる保証はありません。


「この人だ」と思った人から選ばれないのは、つらく、寂しいことです。

けれど、そこで「どうして自分を選んでくれないんだ」と嘆いたところで、事態は変わりません。
それよりも、「どうしたら自分を選んでくれるのか」を考えるほうが、まだましでしょう。


もちろん、世の中には、「どうしても自分を選んでくれない人」だっているかもしれません。

そういう場合は、仕方がないのかなと思います。
その人が自分を選ばないように、自分が誰かを選ばないときも、きっとあるのだろうから。


僕はそれでも、「選ばれるための努力」だけは、細々とでも続けていくでしょう。

そういうことの積み重ねが、ほんのちょっとだけだけでも、自分を成長させてくれると思っているので。
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by aru-henshusha | 2006-10-08 20:28 | 不定期なヒトリゴト。