ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「会社案内」の書籍化って、けっきょく誰が得するんだろう?

スターティア、新卒採用向けに、会社案内を書籍化して出版-採用難の打開策に書籍化という形で会社案内を活用(プレスリリースブログ)

いきなり否定から入るのも何なのだけど、この本を読んで、この会社を受けようという人は一体どれだけ増えるんだろう?

いや、というのも、この目次を見たら、ちょっと心配になってきて。

●目 次
プロローグ
・スターティアのスター社員参上!ザッツ・スターティアライフ!!
・スターティア物語 本郷秀之 社長の主張
・マンガで読むスターティアのおシゴト オフィスまるごとおまかせ物語
・全社員セキララ・アンケート ここがいいんだ!スターティア
・実践的企業ノウハウを学ぶ、オリジナル教育システム「ジュニアボード」とは?
・川柳選手権
・“ならでは”の業界用語ザクザク スターティア・ディクショナリー
・あなたの“スターティア度”がわかる!スターティア占い
エピローグ


一生懸命「楽しそうな会社」というのをアピールしようとしているのはわかるけど、逆にそれ以上のものは伝わってこないというか……(もっと言うと、何なの? この果てしない「B級感」は)

スターティアのHPにはカバーデザインのサンプルも載ってたけど、本当にこのノリでいいのかね。
たとえ応募者数は増加しても、けっこう偏った学生が来るような。
(そういう偏った人材がほしいのなら別だけど)


ところで、この本の発行元(製作者)は幻冬舎メディアコンサルティング
HPを見てみればわかるように、企業向けの自費出版会社。

出版社サイドとしては、この本が売れようが売れまいが、あるいはこの本のおかげでクライアントのイメージが悪くなろうが、自分は痛くも痒くもなく、ふつうに儲かるようにできているんでしょう。


ちなみに、『渋谷ではたらく社長の告白』なんかは、商業出版として成立しつつも、結果的にいい「会社案内」になった一冊だと思う。

けっきょくのところ、本を出してる会社だから人気があるのではなくて、もとから支持される条件を兼ね備えた会社が本を出すから、ますます人気が出るということではないのかな。

そこを間違うと、必要以上に高額で、かつ読まれる機会の少ない「会社案内」をつくることになりかねない。

*追記
同じ幻冬舎グループには、こんな人だっているんだけどなぁ。
この会社案内は、「熱が広がる」ような出来栄えですか? 石原さん。
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by aru-henshusha | 2006-10-13 13:22 | 本・出版