ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「です・ます」かなの「である」なのか、それが問題だ(orです)。

著者に原稿をお願いするとき、「です・ます」調で書いてもらうか、
である」調で書いていただくか、悩むことがあります。

著者自身に、「私は<です・ます>でしか書かない」とか、
「<である>のほうがしっくりくる」といったコダワリがある場合はいいんです。

けれど、作品によって語尾を使い分けたりする著者の場合は、
今回の本ではどちらがいいのか、きちんと考える必要が出てきます。


「です・ます」「である」には、それぞれ長短があります。

◆です・ます
メリット  文章に柔らかみ(親しみやすさ)が出る、初心者向けの印象を与える
デメリット 説得力に欠けると思われる可能性がある、多少まどろっこしい印象

◆である
メリット  自信にあふれ説得力がある印象を与える、歯切れがいい
デメリット 文章にかたさ(ときに冷たさ)を感じる、高圧的に受け取られがち

そして、ときにはあえて<デメリット>を狙うときもあるので、一筋縄ではいきません。


編集者(あるいは著者)によって、語尾のセレクトの決め手は違うと思います。

ただ、どんな読者にどんな本を届けようかを考えたときに、
語尾は自ずと定まるものかもしれません。

(とか言いながら、やっぱり悩むんですけれど……)


ちなみに、当ブログ上でも、僕もそれなりの意図のもとに語尾を使い分けています。

この文章はなぜ「ですます」なのか、なぜ「である」でなければいけなかったのか。

そんなことを考えつつ本なりブログなりを読むと、より深い味わい方ができるかもしれませんね。
(珍しく、いいこと言った気がする……)
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by aru-henshusha | 2006-11-09 11:49 | 名言・言葉