残業代の出ない出版社、残業代がなくなるかもしれない出版社。
2006年 12月 10日
これ書いていいのかな。私がいたころの文藝春秋には残業代は存在しなかった(笑)。仕組みとしてなかったんですよホントに。新入社員の時の私は元旦以外は全ての日に出勤して寝る時間のほかは会社にいたので時給を計算すると300円ほどだった。何故なら花田紀凱という上司が私よりも会社に住んでいて命令していたからである(笑)。う~ん、これって当時の文春が裁量労働制を採用してたということなのかしら。
詳細が書いていないので、いまいちわからないのだけど。
(いまは時間外労働という概念があるみたいだが……)
もっとも、そういう僕も編プロ時代は残業という概念が本当に存在しなくて、時給換算では余裕でマック以下だった。
また、現在、僕の友人が勤めている某出版社も残業代が出ないらしい。
(ただし、ここは、正式に裁量労働制を採用しているのだろう)
出版社の人間、とくに編集者の実働時間は多いから、残業代が出ないというのは(たとえ、その分本給が高くても)、心情的にはかなりブルーではないかと思う。
どれくらいの出版社がそういう労働形態なのか知らないけど、そういう版元は今後増えていく気がする。
なお、最近よく聞く「ホワイトカラーエグゼンプション」も他人事ではない。
経営者側からすれば、明らかにオイシイ制度っぽいもの。
将来、自社にこの制度が導入されて、いまの薄給(マジで)が維持されつつ残業代がなくなったら、正直やってられませんわ。
勝矢氏の言う、
「目的意識を持って何事かを達成したいと思っている人たちは最初から残業代など気にしない」
という言葉に共感する部分はあるけれど、それでも、「もらえるものは、もらえるに越したことはない」というのもまた本音なので。