ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

オヤジじゃなくても、「オシャレ」と言われると嬉しいです。

管理人多忙のため、ストックしていた古いネタを漁っての更新ですが。
(まあ、時事ネタじゃないんでお許しを)

オヤジには、取りあえず「お洒落ですね」と言うといい
(評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」 )
そのライターさんと世間話をしているうちに、ある大物の評論家氏の話になった。

彼女は、最近その方を取材したらしいのだが、写真撮影のあるその取材で、評論家氏はピンクのセーターにオレンジ色のマフラーをして現れたのだという(記憶は定かでない。色が逆だったかも知れない)。正直に言って、風采のぱっとしない方なので、その格好が似合うとは、私にもとうてい思えず、頭の中には、オレンジ色のカメムシが口を尖らせているような珍妙な映像が浮かんで来た。
(↑引用者注 毒舌ですな……)

さすがに、カメラマンも含めて、取材スタッフは息を飲んだらしいのだが、その女性ライターは少しも慌てず、「センセイ、お洒落ですね~っ! 本当にお似合いです!! 私は、そのセーターとマフラーのコーディネートがとても好きなのですが、今回の話題は随分堅い話ですし、編集部のアタマはもっと堅いので、もうちょっと無難なヤツで行きませんか」と話を向けると、自己顕示と自信と不安がない交ぜになっていたらしい評論家氏は、褒められたことに満足しつつ、「そうだね。もう少し、無難に行こうか」といって着替えてくれたのだ、という。服装の構造改革は、無事成功した。

もちろん、その女性ライターも、評論家氏の当初の服装が良いなどとは少しも思っていなかったのだが、「オヤジは、ファッションを褒められると舞い上がるんですよ」とホンネを教えてくれた。
う~ん、このライターさんの気配り(と心ない言葉)は素晴らしいですね。
相手をいい気分にさせつつ、結果的にこちらの意見を押し通すとは、理想的な交渉のあり方だと思います。


ところで、オヤジじゃなくても、ファッションをほめられると男は(むろん、女性も)悪い気はしないのでは?

変な話ですが、「カッコイイ」とか「キレイ」といったほめ言葉って、<無理がある>相手も少なくないと思うんですよ。
僕自身、もしも「カッコイイですね」と言ってくる人がいたら、「げ、何か売りつける気か?」と身構えてしまうはず。

それに比べて「オシャレですね」が通じる相手の範囲は、より広いと思うんですよねぇ。
もっとも、本当にオシャレに自信のない人にこれを言うと、やはり嫌味にとられるでしょうが。

ま、結局は、相手が(ひそかに)自信を持ってる部分をくすぐれということですよね。
わかっちゃいるのに、なかなか実行できないんですが……
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by aru-henshusha | 2007-01-16 12:54 | ファッション・美容