装丁? 装釘? 装幀? 装訂? 正しいのはどれ?
2007年 01月 26日
装訂 - Wikipedia
漢字表記について付け加えると、ビジネス書では「カバーデザイン:**」という表記も少なくない気がします。
「そうてい」の漢字の当て方は不安定で、「装幀」又は「装釘」、「装丁」とも表記されるが、装(よそお)い訂(さだ)める意味の「装訂」が正しいとも言われる。明治までは、造本作業は単に「製本」と呼ばれたが、明治末年頃からの出版文化の発展とともに、装い釘(てい)じると言う意味の「装釘」が使われ始める。「装釘」は「装い釘うつ」を意味する熟語として中国古代より存在した熟語である(司馬1992)。1920年代後半からは、釘との連想を避けて「装幀」と表記することが多くなった。1946年(昭和21)に発表された当用漢字表には幀・釘ともに入っていなかったため、1956年(昭和31)の国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」では、装幀・装釘には「装丁」が置き換えられることとされたが、装幀や装釘も一般では用いられている。
字面だけ見ると、「装幀」が一番美しいようにも感じますが、この「幀」という字は、もともと、
「絹地に描かれた絵を枠に貼り付けることで、転じてそれを数える助数詞にも用いる。従って、書画を掛け軸や額などに仕立てあげることに限って用いるのが適切との見解もある」
のだとか。
まあ、どれが正解というわけではなく、たとえばデザイナーさんのイメージに合わせて漢字を選ぶのも、ひとつの方法かと。