ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

編集者に好かれる漫画家、嫌われる漫画家。

なにしろ仕事好きなもので vol.006弘兼憲史さん(DODA)
たとえば仮に僕が編集者だとして、同じ実力の漫画家、A君とB君がいたとします。A君は人付き合いもよくて、僕の意見もよく聞いてくれる。ところが、Bくんはとても気難しくて、頑固でいつも逆らうし、コミュニケーションも取れない。となると、当然ですけど連載の仕事を頼むのは、A君ですよね。
仕事の基本はコミュニケーションにあるんです。でも、メールや電話に子供のときから慣れすぎているから、直接会って相手の表情を汲んだり、場の空気を読むっていうことがわからないコミュニケーションの下手な若者が増えていますね。
僕は漫画の編集者ではありませんが、ここで言われてることに、共感できる部分はあります。
(コミュニケーションがとれて)仕事がやりやすい人と、その逆でやりにくい人がいれば、やりやすい人と仕事をしたい、と思うのが人情でしょう。

ただし、漫画家であれライターであれ、編集者が仕事をお願いする決め手は、必ずしも「コミュニケーション能力」だけではないとも思います。


たとえば、<ブログ>をテーマにした書籍の企画をお願いするとき、「同じような筆力だから、Aさんよりもコミュニケーション能力の高いBさんとやろう」というのは、ちょっと安直ではないかという気がします。

本来は、ブログ上のコミュニケーションを書いてもらうならAさん、ブログを使ったマーケティングについてはBさんのほうが詳しい、といったように、書き手(描き手)には、人それぞれの適性がある(べきだ)と思うのです。

ですから、多少の仕事のやりにくさには目をつぶって、このテーマならやっぱりこの人でしょう、という選択をする場面もあるでしょう。


その意味では、コミュニケーション能力に磨きをかけることばかりが、編集者に好かれる近道ではないと思います。
編集者は「その人」を見ると同時に、何より「その人の仕事」を見ているものではないでしょうか?
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by aru-henshusha | 2007-01-28 16:09 | 本・出版