健康雑誌は、第二の「あるある」になり得るか?
2007年 02月 07日
豆ダイエットで25キロやせ!? 健康雑誌の驚くべき実態(J-CAST ニュース)
1号あたりの発行部数15万9,000以上(03~04年の平均)を誇る健康雑誌『壮快』(マイヘルス社・マキノ出版)。例えば、同誌07年3月号の場合、「豆ダイエット」の特集がある。それには、有名タレントが豆を食べることで「痩せた」とする体験談が紹介されている。引用部分を読む限り、けっこう怪しげな特集の気もしますが、ちゃんと<逃げ道>は用意されています。
まずは料理研究家・タレントの園山真希絵さん。「豆ダイエットで25キロやせLLサイズからモデル体型に変身しアトピーも完治」と題し、一日9,000キロカロリーも摂取しながら、身長160センチ・体重40キロの体型を維持しているといい、それは豆を食べるようになってからだという。
J-CASTニュースが、『壮快』編集部に問い合わせたところ、室橋一彦編集長の署名で次のような回答が書面で寄せられた。また、そもそも、このての雑誌と人気テレビ番組の影響力って、かなり差があると思うんです。
「この特集のねらいは『豆を食べるだけでやせる』ということではございません。『体にいい豆類を日常の食生活に上手に利用してダイエットに役立てよう』というのが主旨の特集でございます。実際、記事の中では、豆類以外の食生活について触れておりますし、運動についても紹介しております。栄養学者の解説も紹介しております」
いくら毎号16万部出ているといっても、それが全部売れても人口の0.2%にも満たないわけで。
健康雑誌への期待感(とそれを裏切られたときの怒り)って、人気番組だった「あるある」とは比べ物にならない気がします。
(だからといって、こういう本作りでもいい、と思っているわけではありませんが……)