ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

本の帯はアッサリがいいのか? コッテリがいいのか?

この問題については、自分自身、いまだ結論が出ていないのですが。

「あったほうがいい」という惰性から逃れる(書籍編集者の裏ブログ)
私はカバーの情報はぎりぎり最低限まで絞った方が良い
と考えているので、「あったほうがいい」情報は極力排除します。
店頭でお客さんに本の存在を認知してもらうには、
目にする一瞬の間に本のメッセージを届けなくてはならない。


店頭でお客さんが1冊のカバーを最初に目にする時間は、せいぜい1秒。
1秒で読める文字はせいぜい10~15字
が限界。


「買う人はそんなにじっくりカバーを見ませんよ」を軸に、
説得を繰り返します。
この記事の書き手である中原さんの意見は、僕もよくわかるのです。

でも、ときに情報量満載の「コッテリ」した帯(カバー)の本がベストセラーになると、読者にとってこの過剰なまでの情報量こそが、セールスポイントになるのかもしれないという気にもなります。


論より証拠で、下に2冊のカバー画像を載せます。
版元こそ違えど、どちらも同じ著者の本で、同じようにヒットしました。

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*左のアッサリ帯は『カリスマ 人を動かす12の方法』、
右のコッテリ帯は『なぜ、占い師は信用されるのか? 』


むろん、売れている著者の本であれば、どのように作っても、それなりの部数は出るのかもしれません。

けれども、この2冊を見るたびに、アッサリにはアッサリの、コッテリにはコッテリの訴求力があるのではないかと、いろいろ考えてしまうのです。
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by aru-henshusha | 2007-02-13 01:12 | 本・出版