ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

最近の新書ブームってのは、「風俗店の急増」にたとえられるかもしれない。

[book]新書版「アタリショック」の足音が聞こえる(踊る新聞屋-。)
もう関係者の方々、読書人の方々も薄々気がついているのでしょう。
そろそろ新書版「アタリショック」供給過剰や粗製濫造により、ユーザーが新書に対する興味を急速に失い、市場需要および市場規模が急激に縮退する現象がいつ起きても不思議でない情況になっていて、しかし出さないと書店の本棚を確保できないし、売れるうちに売っておけというような、もう誰も引き下がれないチキンゲームの様相なのでしょうか。
上の記事を読んで、ちょっと自分の言葉で書きたくなったので。
ただ、僕は風俗童貞なので、どこまで上手くたとえられるか、わからんのだけど。


ある街に、何かの拍子で、「安さ」が売りの風俗店(=新書)が急増したとする。

「いやぁ、いま風俗やらないとダメでしょう」「やっぱり、風俗、儲かりますって」
そんな言葉があちこちでささやかれ、もともと<老舗>しかなかった街に、次々と新しいお店がオープンした。


ところが、ここで問題になるのが、店で働く女の子(=著者)の確保だ。
どの店も理想としては、いい子(見栄えがいいとか、テクがあるとか?)を揃えたい。

けれど、あちこちで女の子を募集しているから、いい子を確保するのは困難だ。


もちろん、この状況を聞きつけて、未経験の子(=新書、あるいは本を書いたこともない著者)だって応募してくる。
店のほうでは、この素人っぽさがいいかもしれないなどと言いながら、時間もないし、ろくに研修(=編集)もせずに、女の子を店に出す。

こういう子って新鮮だなーと思うお客さん(=読者)もいるだろうけど、昔からの客は女の子の質が落ちたなぁ、といってその店からは足が遠のく。


こういった店とは逆に、ベテランの女の子?(=何冊も本を書いた著者)を、かき集めるお店もある。

何しろベテランだから、仕事の質は保証できる。
また、上手く力を抜くコツを知っているからか、短期間に連続してお店にも出てくれる(=短いスパンで何冊も書ける)。

だけど、お客さんからしたら、「この子、前も他で見たよねぇ」という感はぬぐえない。
上手いのはわかるけど、仕事に意外性がない。
ようは、もう飽きているのだ。


こんな状況だから、スカウトマン(=編集者)に、「もっといい女の子をつれて来い」と怒声が飛ぶ。

けれど、イマドキのスカウトマンは必ずしも眼力がある人間ではないし、たとえ「いい子」を見つけたとしても、その子にはすでに他の店のスカウトマンが殺到していたりする。

そもそも、そんなに「いい子」がわんさかいれば、初めから苦労はしないのだ。


う~ん、はたして上手く、たとえられているだろうか。
あまり自信はないけれど、いちおうの結論を書こう。

急増した風俗店の中には、いい子を揃えられず、撤退する店が出るだろう。
いや、それ以前に、あまりに店が多すぎて、一部の話題店以外は忘れられる危険性もある

だいいち、いくら「安さ」が売りの風俗店といえ、お客の財布には限度がある。
ここまで増えた風俗店が、どこも順調に営業を続けられるのだろうか?

いつかはわからないが、きっと、淘汰の時期が来るだろう。
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by aru-henshusha | 2007-02-22 01:11 | 本・出版