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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「ビジネス書は役に立たない!」と言い切る人が書いたビジネス書は、やっぱり役に立たないんだろうね。

本は「トン」単位で数えます ~インスパイア 成毛眞社長(前編)(NBonline)
マイクロソフト日本法人の社長から独立し、投資コンサルティング会社の社長へ。ビジネスパーソンとして輝かしい経歴を持つ成毛眞氏は、ビジネス界きっての読書家としても評判である。
(中略)
現在、「文藝春秋」で「今月買った本」の連載を受け持つほか、常に数誌に書評を寄せている。取り上げる本は、歴史ものからインタビューもの、科学系ノンフィクション、美術書と幅広く雑食だ。だが、そこにはなぜか「ビジネス書」だけが見当たらない。理由を聞いてみると、「あんなものは時間潰しですよ」とキツイ一撃が返ってきた。

ビジネス書は、大学生ぐらいのときに読みました。いまでも、人からたまに本をもらって流し読みをすることもありますが、やっぱりつまらないと思いますね。出世した人の単なる自慢話だったり、現場を知らない学者の戯言だったり。今日現在のことしか書かれていないから、役に立たない。ビジネスの世界で、今日現在のことをいくら読んでも仕方ないじゃないですか。かといって、3年後にどうなるかを考えようとしたら結構厄介でしょう。3年後を見通せるくらいなら、その人は本なんか書かないで自分でビジネスを起こした方が儲かりますよ。
僕はビジネス書編集者ですが、べつにこういう意見があってもかまわないと思います。
読者の経験・レベルによっては役に立たない本もあるだろうし、書籍ではなく現場でしか学べないこともあるでしょう。

ただ、「ビジネス書は役に立たない!」と言っている人が、自分は「ビジネス書」を書いているのは、この方なりの体を張ったギャグなんでしょうかねぇ。

(例)会社のつくり方/成毛 眞 (著)*他にも数冊の著者あり

これこそ、「出世した人の単なる自慢話」じゃないんでしょうか?

それとも、世の中にごまんとあるビジネス書はろくでもないものばかりだけど、俺が書いた本だけは違うんだ、という自信のあらわれなのかしら?

いずれにせよ、僕はこの方のご本は、今後も読まないと思います。
役に立つとか立たない以前に、もうアホらしくって。
by aru-henshusha | 2007-03-06 15:46 | 本・出版