日本の編集長に、「東京都」出身が多いワケ。
2007年 03月 15日
ただいま発売中の編集会議4月号では、というわけで、これはこれで興味深いデータだと思うのだけど、解説の部分にちと疑問が。
主要雑誌の編集長264人が一挙に登場しております。
今回、編集部では264人の皆さんに出身都道府県について
独自調査を行いまして、
「ニッポンの編集長・出身都道府県ランキング」をまとめました。
果たして1位は、都会人か地方出身者か……?
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「ニッポンの編集長」出身都道府県ランキング(有効回答数:255)
◆東京都 60人(23.5%)
◆神奈川県 32人(12.5%)
◆大阪府 20人(8%)
◆兵庫県 12人
◆埼玉県 11人
◆新潟県 10人 ※ただし新潟のタウン誌複数含む
◆北海道、愛知県、静岡県、三重県 6人
※愛知、三重はタウン誌含む
以下、
◆広島県、福井県、福岡県 5人
◆岐阜県、富山県、栃木県、京都府 4人
(以下省略)
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やはり幼いころから自らの目で最先端の情報を得て、
センスを磨いてきた都会派が強いようですね。
僕が思うに、都会派のセンス云々以前に、出版社の「東京集中」のほうが今回のランキングに影響してるんではなかろうか?
日本の出版社の大半が東京都に集中している、というのはよく言われることで、僕もその正確な<集中度>は知らないのだけど、以下の数字を見ると、多少イメージはつかめるかもしれない。
日本の出版社2006このような事情を考えると、そもそも出版社に入る時点で東京(近郊)の大学に通っている、あるいは東京(近郊)に住んでいる人間のほうが多いと思われる。
ここに掲載されている出版社の総数→約4400社
(5)出版社と進出企業が創りだすアフターセヴン
書き手の方が数えた(!)東京都内の出版社数→合計1750社
*共に掲載モレ、数え間違い等あるでしょうから、あくまで参考として
(実際、地方の大学に通いながら、東京の出版社の就活するのは大変だろう)
もちろん、東京(の大学)にだって地方出身の人がいるわけだけど、どこか特定の地方の出身者の割合が東京都出身者の割合を超えるとも思えない。
それを考えると、東京都出身の編集長が多いのは、なんとなく当然のことのように思うのだが……