ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

読者がつくったコピーに、僕ら編集者は勝てるだろうか?

以前、この記事でとりあげた「「出版までの実況中継ブログ」、本が出たあともコンスタントに更新されている(また、本というかコミック自体は増刷、増刷で11万部まできたらしい。スマッシュヒット)。

で、そのブログでこんな試みが。

「宣伝コピー大賞」結果発表です!(よしたにの出版できるかなぁ)

本の帯コピーを、読者から募集しているのだ。


今回、集まったコピーを見て、これは「編集者には、なかなかつけられない」と思った。

というのも、読者のコピーの多くは、みな「感想」に近い。
一方、編集者が作るコピーは、どうしても「宣伝」になる。
*僕はこの本の初版をもっているが、帯のオモテ、いわゆる表1には「累計1500万ヒットの大人気サイトが本になりました」とある。著者の実績をうたうのはいかにも編集者的発想だ


どちらのコピーが、本にとってよい影響を与えるかは、ケースバイケースだろう。

ただ、編集者をずっとやっていると、自分が「読者」的な目線で、すなおな感想をもてなくなっていくことが、だんだん怖くなる。

コピーライティングにかけて、読者よりも編集者のほうが、ある種のうまさに秀でているのは当たり前だ。

でも、そんな僕らが作ったコピーが、読者の共感を得られるかといえば、必ずしもそうではなくて、ときどき迷う。
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by aru-henshusha | 2007-03-27 08:28 | 本・出版