ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

つらいと言える人がいないことが、一番つらい。(ヒトリゴト55)


つらいのである。
いきなりの愚痴で恐縮なんだけど、本当につらい。

つらさの原因は主に仕事で、諸事情で、
自分のキャパをあきらかに超えた作業量をさばくことになり、
毎日ヒーヒー言っている。

休日出勤は当たり前。
プライベートの予定は極力入れないようにして、
デスクワークと外部との打ち合わせに時間を割いているうちに、一日が過ぎていく。

毎日毎日頭をフル回転させているつもりだけど、全然追いつかない。
不本意だけど、他の人にも仕事をふって、ようやく帳尻を合わせている。

いまは多分、寝ているときが一番幸せだ。こんな状態があと2か月は続く。


けれど、そういった日々が続くことが「つらい」わけではない。
こういう職業についた時点で、いくらかの多忙は覚悟している。

いま、僕が「つらい」のは、きっと、このつらさを言える人がいないからだ。


もちろん、会社の人と話す中で、いくらか愚痴をこぼすことはある。
プライベートで知人に会えば、「最近、忙しくてさぁ」と会話の枕詞にもする。
いまだって、このブログを(たまたま?)読んでいるあなたに、
「つらい、つらい」を連呼している。

でも、そういうことじゃなくて。


話は飛ぶけど、いまの自分を、因果応報だなぁと僕は思う。

僕はむかし、ある人が「つらい、つらい」と言っているとき、
じっと聞いてあげることができなかった。

最初はきちんと聞いているつもりだったけど、
途中からはこっちもつらいんだと言いたくなって。

ときにはそれを口に出して、けんかして、
いつしかその人は僕に「つらい」と言わなくなった。

彼女は、そのときが一番つらかっただろう。

いまになって、ようやく、その気持ちがわかる。


人に「つらい」と言ったところで、僕の仕事は減るわけじゃない。
人に「つらい」と言ったところで、僕の立場は変わるわけじゃない。
人に「つらい」と言ったところで、僕の責任は軽くなるわけじゃない。

僕は、そんなことは期待していない。

ただ、つらいなぁって言って、大変だねって返してもらいだけ。

そう言ってもらえるだけで、その人にわかってもらえるだけで、
少しだけ僕は楽になる。


むかしの僕にはつらいって言える人がいて、いまの僕にはいなくなった。
ただそれだけのことなのに、本当につらい。
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by aru-henshusha | 2007-04-16 01:14 | 不定期なヒトリゴト。