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by aru-henshusha

締め切りを守るのがプロなのか? 破っても質にこだわるがプロなのか?

第52回(2007年5月22日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
鈴木は、出版業界では有名な「締め切り破り」、それも常習犯だ。仕上がりに納得しない限り、どんなに催促されても、鈴木は頑として原稿を納入しない。一介のフリーのデザイナーが、大手出版社を待たせるという不思議な構図を可能にしているのは、鈴木が胸に秘める一つの信念である。「どんなに経営が苦しくても、絶対に言いたくない言葉がある。それは、『仕事をください』という言葉。それを言ってしまったら、仕事に媚(こ)びが生まれるし、どこまでも相手に振り回されることになる。だから、人に頼まれるからやる、というスタイルは崩したくない。」人に頼まれ、期待されているからこそ、その期待を上回る仕事をしてやろうというモチベーションがわく。根っからの職人である鈴木の矜持(きょうじ)が、この流儀に現れている。
鈴木成一氏みたいに、締め切りを破っても、とにかく「正解」を追い求める人もプロなのだろう。

だけど、僕自身は限られた時間の中で、キッチリ仕事をやってくるタイプのデザイナー(だったり著者だったり)も、また「プロ」だと思っている。

どちらに仕事を頼みたいかは、その人の仕事観やら、所属する組織の風土も関係してくると思う。
けれど、少なくとも、締め切りを律儀に守ってる「プロ」たちが、手を抜いているわけではないことだけは明記したい(締め切りを守りつつ、こちらの期待を上回る仕事をする人だっているのである)。


ちなみに、僕が考える「アマ」とは「中途半端」な輩のことだ。

締め切り内で仕上げてくるが、あきらかに手を抜いた仕事をしてくる人間。
締め切りを破ったうえ、どう見てもそこまで考えたとはいえないものを提出する人間。

締め切りを守るなら守る、破るなら破るで、最高の仕事をしてほしい。

いや、この言葉は、自分自身にもズブズブ刺さる言葉なのだけど。
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by aru-henshusha | 2007-05-25 14:06 | 本・出版