リンクは「張る」もの? それとも、「貼る」もの?
2007年 05月 30日
経済産業省「電子商取引等に関する準則」を読み解く:(番外編)リンクを「張る」か「貼る」か(#Garbagenews.com)
Googleで調べてみると「リンクを張る」では111万件該当するのに対し、「リンクを貼る」では90.9万件。多数決では「張る」に軍配が上がるが、誤差の範囲内とも受け止められる。それでは何かもっと、確証はないのだろうかと色々調べてみると、疑問に答えてくれるページがありました。なるほど、「貼る」ではなくて「張る」ですか。
それが中央大学助教授で言語学専門の【飯田朝子さんのページ】。こちらの「似ていて違う? ことば特集」の【第14回】にズバリな回答が。
それによると結論としては「リンクを張る」が適当であるという。「貼る」は元々「物を(広げ)他の物に糊や鋲などで付着させること」であり「張る」は「一点から伸びたものの先が広がる、糸・紐・綱・針金などを一直線に伸ばし、渡したりすること」を指す。ページを作成する際に、実行動としてはURLをコピーしてHTML上に貼り付けることから「貼る」としやすいが、自分のページがリンクフリーと表現したいときに「ご自由にリンクを貼って下さい」と書くと、相手側のページに直接リンクのURLをぺたぺたと貼りこんでしまうように読めてしまい不自然になる。
さらに解説では「Webとは元々クモの巣の意味であり、クモの巣のように世界に張り巡らされた情報網のことをWorld Wide Web(WWW)というのだから、そこから考えていけばリンクを『貼る』のではなく『張る』とするのも合点がいく」としている。
ブログをやっていると、リンクのタグをペタペタ「貼る」ことが多いものですから、「貼る」のほうが実感には合ってるんですがねぇ。