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by aru-henshusha

「インド式計算本」だけじゃない! アスコムのパクリっぷりがスゴすぎる件。

見出しの意味がわからない人もいると思うので、まずはこちらの記事をチェックしてください。

インド式計算本、「酷似」と晋遊舎が2社に販売中止求める(YOMIURI ONLINE(読売新聞))
81×89など2けた以上のかけ算が簡単に解けるとして「インド式計算」術が人気となっている中、ブームの火付け役となった本を出した出版社が、タイトルや表紙があまりに類似した本を刊行した2社に対し、「購入者に誤解を生じさせ、明らかに著作権法に違反する」として、販売中止を求める抗議書を送った。

抗議したのは今年3月に『インド式計算ドリル』(中村亨著、加々美勝久監修)を出版した晋遊舎(東京都千代田区、武田義輝社長)。
(中略)
ブームに便乗して関連本が相次いで出版され、「インド式」を名乗る算数・数学本は約20冊に膨れあがった。微妙に違うタイトルだったため同社は静観していたが、6月になって、KKベストセラーズ(豊島区)の『頭が良くなる インド式計算ドリル』(遠藤昭則著)と、メディアボーイ(同区)の『インド式 東大生が教える!超計算ドリル』(山根道彦監修)と、ほとんど同じタイトルの2冊が店頭に並んだ。とりわけ、KK社は、表紙の字体も酷似している上、本の根幹をなす計算ルールの記載方式もそっくりだと主張している。
たしかに「ひどい話」ですが、出版界には昔からこの手の話が多いんですよねぇ。

売れてる本・テーマがあると、そのオコボレにあずかろうと「柳の下のドジョウ本」がアチコチから出る。

むろん、いちばん最初に出た本の売れ行きを後発本が超えることはまずないのですが、それでもソコソコ部数が出たりするので、各社(および各編集者)は同じことを繰り返してしまいがちなんです。


さて本題。こういった「柳の下のドジョウ本」を最近連発している、(わりと有名な)出版社があるんです。
それがアスコム(旧アスキー・コミュニケーションズ)

先述したように、ヒット本のオコボレを狙うのは業界では珍しくないことですが、この版元はかなりその姿勢が露骨な気がします。

(例/下が元ネタと思われる本)

人は「話し方」が9割(アスコム)
→人は「話し方」で9割変わる(経済界)

超インド式桜井計算ドリル(アスコム)
→インド式計算ドリル(晋遊舎)

お客が集まる!ワルのしかけ(アスコム)
→上司の すごいしかけ(中経出版)*これはカバーも相当似せてます

社長のベンツは本当に4ドアなのか?(アスコム)
→なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?(フォレスト出版)

世界がもし全部アメリカになったら(アスコム)
→世界がもし100人の村だったら(マガジンハウス)


まあ、中には「パロディ」といえるものもあるのかもしれませんが、相当開き直ってますよねぇ……

自分自身、先行書を意識したタイトルをつけることはよくありますが、これはチョットつけられないわ。
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by aru-henshusha | 2007-07-19 21:27 | 本・出版