ヤフーに記事を紹介されたのをきっかけに、改めて考えた、うちのブログの「自分らしさ」。
2007年 09月 19日
そんなバカな、と半信半疑だったのだけど、たしかにリンクされている。
*証拠1
(まさに、見つけた自分がドキドキしてしまった……)
しかも、いまのところ、このニュースがトップページに出ているらしい。
*証拠2
Yahooの威力のすごさは知っていたけれど、うちのブログがその恩恵に浴するなんて思わなかった。
さて、「以上、とっても嬉しかったです」で記事を結んでもいいのだけど、それではさすがに芸がないし、もう少しだけ書かせてほしい。
僕は以前、何人かの人に、もう少しブログの内容を絞ったほうがいいと言われたことがある。
おっしゃるように、うちのブログはけっこう「雑食」で、仕事とかかわる出版ネタもあれば、ときにはしょうもないエロネタをあつかっていたり、あるいは青臭い「青年の主張」的な雑文が載っていたりもする。
ネタのセレクトは、その時々でバ~ラバラ。
読者の中には、業界話を楽しみに覗いたのに、ほかのくだらない話ばかりが更新されていて、空振りした経験がある、なんて人もいたのかもしれない。
仮に、出版ネタだけに絞り込めば、それはそれで特定の読者の方々に支持されるのだろう。
EDITOR NAVIさんのように、出版業界を目指す学生たちに重宝される存在になれる可能性もある。
でも、それってやっぱり、「らしくない」んだ。
うん、自分らしくない。
このブログをはじめたとき、僕はあまり迷わずに、
「ある編集者の気になるノート」
というタイトルをつけた。
ポイントは、「気になる」の一語。
僕は、ジャンルにも、書き方にもとらわれず、その時々で気になっているものを、平等に取り上げようと思った。
当時の僕は、ビジネス書の編集を始めたばかりで、少なからず、それも影響していただろう。
仕事場での僕は、特定のジャンルを、狭く深く追っていく。
それは、やりがいを感じることではあったけれど、同時に少し窮屈な気もした。
でも、このブログは仕事で書いているわけじゃない。
だから、浅くても、ミーハーでもいいから、いろんな人・事・物を眺めた上で書いていこうと思って、キーボードを叩いてきた。
今回取り上げられた記事は、出版ネタではあるけれど、「自分らしい」視点で書いた記事だと思う。
今売れてる本がどうだとか、編集とはどうだとか、出版業界の問題点がこうだとか……
(それらはもちろん大事なことだけど)もっと間抜けでバカバカしい部分も出版業界にはあって、それをネタにちょっぴりでも笑ってもらいたい。
そんなつもりで、気軽に書いた記事だからこそ、多くの人の目に触れる機会を得られて本当に嬉しい。
これからも僕は、「自分らしく」ブログを書いていく。
まじめなことも書けば、バカバカしいことも書く。
ミーハーなネタに飛びつく一方で、マニアックな事物を取り上げたりもする。
キーボードに怒りをぶつけることもあれば、ときには救いを求めて、記事の「送信」ボタンを押すこともあるだろう。
僕にとっては、その全部が自分らしい。
その「らしさ」に、時々共感してもらえるだけで、僕はブログを書いていて本当によかったと思えるよ。