ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「オリジナリティがない」が口癖の編集者と、仕事をしてはいけない理由。

これはこれは、とっても耳が痛いお話。

『オリジナリティがない』は、バカな編集者の常套句(活字中毒R。)
バカな編集者が連発するセリフに、

「オリジナリティがない」
「キャラが立っていない」

 というのがあります。

 このセリフが意味するところは、ひとつ。

その編集者は、オリジナリティがない、と感じた作品を批評するだけの脳みそを持っていない
 ということです。

 料理評論家はまずい料理を食べたときに「まずい」とは言いませんよね。どこがどう悪いのかきちんと指摘するはずです。
 小説も同じこと。
 オリジナリティがない、などと言うことは誰にでもできる批評です。キャラが立ってない、もしかり。
 幼稚園の感想文じゃねえんだ!って感じですね。
 ましてや編集者という職業は、小説を批評するだけでなく、その小説の良いところと悪いところがわかった上で、面白い作品になるよう、作家を導くのが仕事の一つでもあります。

 この2つのセリフを連発する編集者は、「あなたの作品をきちんとした売れる方向に導く力」はありません。訓練されたプロとは到底言いがたい。
「オリジナリティがない」「キャラが立ってない」
と連発する編集者とはおつきあいしないことをお勧めします。
ここでいう編集者はどうやら文芸の編集者のようですが、ビジネス書や漫画の編集者にも同じことがいえる(ケースもある)でしょう。

僕自身、著者の原稿やら企画書やらを見て、「オリジナリティがない(あるいは、尖りがない、ウリがない)」という感想を抱くことがあります。
けれど、それをそのまま伝えるだけでは、著者も困ると思うんですよね。

「自分の作品・プランがありきたりだということはわかった、じゃあ、どうすればいい?」

という疑問に対して、明確な答えとは言いませんが、そのヒントをある程度示せないと、たいていの場合、仕事が暗礁に乗り上げてしまうはず。

口で言うほど簡単ではありませんが、「なぜダメなのか、どうすればよくなるのか」を考える癖をつけるのが、いまさらながら編集の仕事の第一歩なのだと思います。
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by aru-henshusha | 2007-11-20 01:01 | 本・出版