ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「優れた本」の条件は、人の数だけ存在する。

すでに見出しで結論を言っちゃいましたが……

【書店員のオススメ】『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』小宮一慶著(MSN産経ニュース)
■大阪・大垣書店高槻店 伊藤義浩

非常に優れた本の条件は、(1)予備知識なく読むことができる(2)最後までストレスなく読むことができる(3)見識が身につく-だと私は考えています。その3つの条件をすべて満たしているのがこの本です。
上の3条件は、たとえば「優れたビジネス書」の条件としては申し分ないものだと思うんです。
実際、僕自身、似たような基準を念頭において本を作っています。


でも、上の条件を満たさなくても「優れた本」はたくさんあると思うんですよ。

たとえば、僕は仕事関係の本に触れすぎたときは、その反動で「どうしようもなくバカな本」を読みたくなります。

ゲッツ板谷の本なんて最適で、難しいことは何も考えず(当然「見識が身につく」なんてこともなく)馬鹿笑いして読んで、それで十分満足なんです。
その意味で、『板谷バカ三代』は、僕には「優れた本」の一冊には違いありません。


これは時と場合の問題ですが、当然ジャンルによっても「優れた本」の条件は異なるでしょうし、そもそも人の数だけ、彼・彼女にとっての「優れた本」の定義があることでしょう。

普段は便宜的に(なるべく不特定多数から支持されるような)「優れた本」の条件を掲げて本作りをしていますが、人の数だけ「優れた本」の条件が存在することは、心にとめておきたいと思っています。
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by aru-henshusha | 2007-11-26 00:48 | 本・出版