ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

「普通なら会えなかった人」に会える。それがブログ、それが編集者。

昨日、かねてから告知していた、当ブログの「訪問者200万人突破記念オフ会」を実施した。

参加していただいたのは、同業者の方々、ライター、翻訳者、
経営コンサルタント、弁護士秘書、メーカーの方などなど。
仕事の内容も年齢にも幅がある12人で酒を飲み、楽しい一夜になった。


ところで、オフ会の中で、ある方からこんな質問を受けた。

ある編集者さんは、なぜオフ会をやろうと思ったんですか?

言われてみて、少々困った。

正直、「ブログの節目に何かをやってみたい」という単純な思いが発端なのだけど、
同時に、それだけではないような気がして、オフ会が終わったあとも、一人帰り道で考えていた。

今から書くのは、そこで考えて出した、一応の結論である。


学生時代、出版社を中心に就職活動をしていたころ、
訪問した会社の説明会で、こんなことを言われたことがある。

「編集者の名刺さえあれば、あなたたちは、たいていの『会いたい人』に会えるんです」

むろん、就職した会社の得意とするジャンルにもよるけれど、
この言葉はおおむね間違っていないと思う。

少なくとも、「本を出しませんか?」の一言で、
(結果、断れることはあっても)たいていの人に面会を申し込む理由にはなる。

その意味で、僕ら編集者は「普通なら会えなかった人」に会い、それを仕事をしている。


けれど、思うのだ。

「普通なら会えなかった人」というのは、べつに、本を出すような作家や学者、
芸能人や経営者だけじゃないよなと。


昨日、僕がオフ会でお会いした方々も、「普通なら会えなかった人」ばかりである。

同業者であっても、編集する本のジャンルが違えば、なかなか会う機会がない。
他の職種であれば、なおさらだ。

今回、オフ会を開かなければ、一生、交わることがなかった方たちかもしれない。


「普通なら会えなかった人」が多く集まる機会で一般的なのは、趣味のスクールなどだろう。

仮に僕がテニスをやっていたり、陶芸をやっていたりしたなら(どちらも柄じゃないが)
休みの日に、得がたい人との出会いがあったかもしれない。

でも、「趣味は読書。(orブログ。)」の僕としては、一番身近なのがオフ会である。
開催の手間は少々かかるけど、この機会は大事に生かしたい。


僕自身が「普通なら会えなかった人」に会えるのも嬉しいけど、もう一つ嬉しいのは、
「普通なら会えなかった人」同士が楽しんでいる姿のを見ることだ。


普段一堂に会さないだろう、経営コンサルタントと弁護士秘書とコピーライターが、
うちのブログのバカ記事を肴に、しょうもない話で盛り上がっている。

大げさな言い方かもしれないけど、そういう「場」を提供できることも、
僕がオフ会をやるときの、大きなやりがいである。

だから、ブログを続けている限り、オフ会も続けていくし、
オフ会を開くことが、ブログを続ける一つの原動力にもなるだろう。


毎日は相変わらず忙しいし、ままならぬことも多いけれど、
「普通なら会えなかった人に会える」仕事に就き、
「普通なら会えなかった人に会える」ようなブログを運営している僕は、
それなりに楽しく生きています。
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by aru-henshusha | 2008-01-13 22:23 | ネット・コンピュータ