「ベストセラー作法 十ヵ条」は、いまでも通用するだろうか?
2008年 01月 21日
ただ、十か条の中には、今でも通用する部分もありそうです。
光文社社長を勤めた方がいう「ベストセラー作法 十ヵ条」
(FAXDM、FAX送信の日本著者販促センター)
1、読者層の核心を二十歳前後に置く。
2、読者の心理や感情のどういう面を刺激するか。
3、テーマが時宜(じぎ)を得ているということ。
4、作品とテーマが、はっきりしていること。
5、作品が新鮮であること。テーマはもちろん、文体、造本にいたるまで、「この世でははじめてお目にかかった」という新鮮な驚きや感動を読書に与えるものでなくてはならない。
6、文章が、“読者の言葉”であること。
7、芸術よりもモラルが大切であること。
8、読者は正義を好むということ。
9、著者は、読者より一段高い人間ではないこと。
10、ベストセラーの出版に当たっては、編集者はあくまでプロデューサー(企画製作者)の立場に立たなければいけない。“先生”の原稿を押し頂いてくるだけではダメである。
あと、ちょっとだけ補足をすると、神吉さんという人は「10」にあるように、編集者はプロデューサーだという「創作出版」というスタイルでベストセラーを連発した人です。
(参考:光文社)
「6」「7」あたりは、その姿勢と関連すると思います。
ただ、この作法どおり、読者層の核心を20歳前後に置き、その層の言葉で書くとなると、ずいぶん若い人向きのベストセラーになりそうですね……
(いや、それだけ読者の裾野を広くしろということなのかな?)
あと、「5」みたいな本は、売れようが売れまいが、編集者なら一度は作りたい本かも。