ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

本のタイトルにふさわしいのは、「人肌になじんだ言葉」。

夏休み中も、泣くのを通り越して笑いたくなるほど仕事三昧だった、ある編集者です。
相変わらずやらねばならぬ仕事が多いのですが、ブログの更新もぼちぼちと。

今日は、仕事周辺ネタをいくつか更新します。最初は珍しく「ほぼ日」ソースで。


『人生という名の手紙』 担当編集者/フリー編集者 青木由美子(ほぼ日刊イトイ新聞 -担当編集者は知っている。)
タイトルに困ると、電車に乗る。
そこには必ず、読者がいるから。

素のままの普通の人たち。
メールを打つ人、眠っている人、酔っ払っている人。
この人たちの心に、直球で届くタイトルは? 
考えるうち、つい自分も眠ってしまう山手線。

もっと困ると、カラオケやDVD屋に行く。
古い歌謡曲の歌詞や、名作映画のタイトル。
「人肌になじんだ言葉」には必ずヒントがあるから。

飲み惚けた目に、蛍光色がまぶしい都内某所レンタル店。
つい関係ないDVD(『トラック野郎』)を借りてしまう。

――そしてタイトルは、降りてきた。
この「人肌になじんだ言葉」というフレーズ、なるほどなぁと思いました。


むろん、新しい風俗や事物を扱った本の場合、「なじみのない言葉」をタイトルにするときもあります。

しかし、たいていの本の場合、「人肌になじんだ言葉」、欲を言えば、「そのなじみが忘れかけられている言葉」がタイトルにくると、読者をハッとさせられるように思います。

ここ数年だったら、「品格」という言葉が、その最たるものではないでしょうか。

人肌になじんだ、なじみすぎた言葉ながらも、あのタイミングでタイトルになると「古新しい」気がしました。


ちなみに、この「人肌になじむ」という表現からして、十分「なじんでいる」言葉だなと思います。
青木さんは元某社のヒットメーカーだと聞いていますが、やはり一味違うものです。
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by aru-henshusha | 2008-08-19 01:09 | 本・出版