ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

カテゴリ:マスコミ全般( 68 )

社員として誇りを感じられない業種は?(Business Media 誠)
社員であることに誇りを感じているか?――この質問に「あてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた回答が最も多かった業種は、「団体・連合会・官公庁」(31.5%)であることが、ネットマイルの調査で分かった。次いで「食品・飲食系」(25.3%)、「電気・電子・機械系」(25.2%)という結果となった。一方、「あまりあてはまらない」と「全くあてはまらない」の回答が多かったのは、「マスコミ・広告・出版・印刷系」(63.7%)が最も多く、「運輸・鉄道、配送・物流」(43.6%)、「IT・通信・情報系」(42.2%)と続いた。
この調査、対象人数も少ないし、そもそも「マスコミ・広告・出版・印刷系」というくくりが大雑把すぎるので、どれだけ実態をとらえているかは怪しいところだ。

ただし、自分自身がかつて所属していた会社のことを考えると、「誇り」がもてないと答えた人の気持ちも、少しわかるような気がする。


たいていの仕事はそうだと思うけど、会社に入る前と入った後では「ギャップ」がある。
マスコミというカテゴリーに入る会社は、とりわけ、そのギャップが大きいのではないか?


これが新聞・雑誌記者だとまた違うだろうけど、書籍の編集者である自分が経験した例を一つだけ挙げると、本作りに関するギャップがある。

僕は新卒で、ある編集プロダクション(出版社の下請け的なもの)に入るまで、単純に、本というものは、いい原稿を元に時間をかけて作るものだというイメージがあった。

むろん、そういうやり方で、いわゆる良書をつくる会社もあるけれど、そういう会社ばかりではないし、そういう本作りを求められる「ジャンル」ばかりでもない。


僕が当時、よく担当していた「雑学」というジャンルは、(一部の例外をのぞき)今思えば非常に荒っぽい作り方をしていたと思う。

ライターさんが他の本や雑誌からひっぱってきたネタを寄せ集め、大急ぎで原稿を書き(トリビアの部分は生かし、その前後をリライトする)、編集者はスピード勝負でまとめあげる。

できた本は、当然ながら「どこかで聞いたような話」が多く、競合他社と似たような本ばかりができ、書店には長く置かれずに消えていく。

あのころ作った本を、僕は家族や友達に、自信を持ってすすめられなかった。
その会社の一員であることに誇りがあるかと訊かれたら、やはり「ノー」と言っただろう。


そういう会社・自分が嫌で、僕はビジネス書の版元に移った。
もっとも、ビジネス書にはビジネス書の「ギャップ」があって、それに悩むことは今でもある。

ただ、昔と違うのは、そんな中でも、工夫や努力しだいで、少しは「誇らしい仕事」ができるようになったように思う。


組織にいる以上、わりと好き勝手言っている僕だって、いろんな縛りの影響を受ける。

けれど、その縛りの中で最大限の成果を出したり、縛りを少しずつでも広げたり、縛りのゆるいところを見つけたりして、ちょっとずつギャップを埋めていける可能性はある。


今の会社の一員であることに、誇りをもっているとは言わない。
でも、自分しだいで、「誇りがもてる仕事」をするぐらいの自由はまだ残っている。
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by aru-henshusha | 2007-11-13 02:31 | マスコミ全般
下にリンクした記事、すべて「障害者に関する世論調査」(内閣府)についてのものなんですが……

「障害者への差別・偏見ある」8割超…内閣府世論調査(YOMIURI ONLINE)
障害を理由にした差別、「ある」8割超す 内閣府調査(asahi.com)
障害者調査:差別や偏見、8割強が「ある」(MSN毎日インタラクティブ)
障害者への差別や偏見、「ある」が8割超・内閣府調査(NIKKEI NET)
障害者の手助け、7割が「経験あり」 世論調査のたびに増加(Sankei WEB)

皆さん、これを見て気づかれたことがありますか?
そう、一番下の産経の記事だけ、見出しがまったく違うんです。

(ここに挙げた)ほかの4紙は、すべて、
<障害者への差別や偏見があると思うと答えた人は全体の8割を超えた>
ことを見出しでアピールしています。

それが、間違いだという気はありません。

でも同時に、産経が伝えたように、
<約7割の人が障害のある人の相談に乗るなどの「手助け」経験がある>
という調査結果も出ているのです。
*このデータを産経以外で伝えたのは、(ほかの4紙では)読売だけ


障害者にたいする理解や支援がいぜん不足しているというのは、きっと、各紙が伝えるとおりなのでしょう。

けれど、今回の調査では、そういったネガティブな状況だけが伝えられているわけではありません。
この「手助け」経験について以外にも、
<5年前に比べて差別や偏見が改善されたと思うか」の質問では、「改善されている」が57.2%で、「改善されていない」の35.3%を上回った>
という結果が出ています。

ところが、毎日の記事にいたっては、これらの情報がまったく載っていません。
これでは、毎日だけ読む(webで見る)人と、産経だけ読む(webで見る)人では、今回の調査についてだいぶ違った印象を受けるはずです。


もちろん、人によっては、今回の産経の取り上げ方のほうがオカシイのだ、という人もいるでしょう。
それは、本当にそうなのかもしれないし、人によっては意見が分かれるところかもしれない。

ただ、一つだけいえるのは、どんな新聞でも(あるいはどんなメディアの媒体でも)、けっきょくは「伝えたいこと」を「伝えたいように」伝えたがる傾向があるということです。

その癖が各媒体の「個性」といわれればそれまでかもしれませんが、ともかく癖や偏りが存在する、というのを頭に入れるのが、メディアとの付き合い方の第一歩なのだと思います。

当たり前っちゃ当たり前のことですが、顕著な例を見つけたので、珍しくかたいことを書いてみました。
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by aru-henshusha | 2007-04-08 00:39 | マスコミ全般
自分で取り上げておきながら言うのもなんですが、正直、あまり盛り上がらなそうな予感。

豆ダイエットで25キロやせ!? 健康雑誌の驚くべき実態(J-CAST ニュース)
1号あたりの発行部数15万9,000以上(03~04年の平均)を誇る健康雑誌『壮快』(マイヘルス社・マキノ出版)。例えば、同誌07年3月号の場合、「豆ダイエット」の特集がある。それには、有名タレントが豆を食べることで「痩せた」とする体験談が紹介されている。
まずは料理研究家・タレントの園山真希絵さん。「豆ダイエットで25キロやせLLサイズからモデル体型に変身しアトピーも完治」と題し、一日9,000キロカロリーも摂取しながら、身長160センチ・体重40キロの体型を維持しているといい、それは豆を食べるようになってからだという。
引用部分を読む限り、けっこう怪しげな特集の気もしますが、ちゃんと<逃げ道>は用意されています。
J-CASTニュースが、『壮快』編集部に問い合わせたところ、室橋一彦編集長の署名で次のような回答が書面で寄せられた。

「この特集のねらいは『豆を食べるだけでやせる』ということではございません。『体にいい豆類を日常の食生活に上手に利用してダイエットに役立てよう』というのが主旨の特集でございます。実際、記事の中では、豆類以外の食生活について触れておりますし、運動についても紹介しております。栄養学者の解説も紹介しております」
また、そもそも、このての雑誌と人気テレビ番組の影響力って、かなり差があると思うんです。
いくら毎号16万部出ているといっても、それが全部売れても人口の0.2%にも満たないわけで。

健康雑誌への期待感(とそれを裏切られたときの怒り)って、人気番組だった「あるある」とは比べ物にならない気がします。
(だからといって、こういう本作りでもいい、と思っているわけではありませんが……)
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by aru-henshusha | 2007-02-07 00:59 | マスコミ全般
この記事、ちょっとおかしくないですか?

上原多香子:バレンタインの苦い思い出とは 「爽健美茶」新広告キャンペーン発表会
(MSN毎日インタラクティブ)

いや正確にいうと、記事というか「写真のセレクト」が変なんです。

発表会に登場した左から長谷川潤さん、相沢紗世さん、上原多香子さん
もっと見たい方は↑写真↑をクリック!


とまで書いてあるのに、相沢紗世が写っている写真が、この一枚しかないんです。
(しかも、3人の真ん中だから、仕方がなく載せてるってかんじ)

あとは、延々、上原多香子と長谷川潤の写真ばっかり……


何でこうなったのかは知る由もないんですが、ひとつ可能性があるとしたら、相沢紗世が過去に日経新聞のCMに出てたのが問題なのかなぁと。

でも、それはいくら何でも大人気ない理由ですよねぇ……


詳しい事情を知っている方がいたら、(コソッとでもいいので)教えてほしいです。

あと、他の二人はいいので、相沢紗世の写真がもっと見たい……
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by aru-henshusha | 2007-02-02 20:30 | マスコミ全般
最近、こんな言葉があるのを知った。

ウェルテル効果(Wikipedia)
ウェルテル効果(Werther effect)とは、簡単に言えば、一般的に知名度があるカリスマ的存在の人間が自殺すると、連鎖的に自殺が増えてしまう現象を指す。連鎖自殺、誘発効果、ドミノ連鎖とも言う。

「ウェルテル」効果という名は、若き頃のゲーテの名著『若きウェルテルの悩み』という作品の主人公ウェルテルに由来する。物語の中でウェルテルは最終的に自殺をするが、そのことによりヨーロッパで自殺が流行し、ここからこの名が生まれた。
今の日本でも、もしかしたら、「ウェルテル効果」は起きているのかもしれない。

いや、実際はどうか知らないけど、日ごろの報道に触れている限りでは、それぐらい自殺(特に子供の)のニュースが目立つ。


ところで、ウェルテル効果があるのなら、「反ウェルテル効果」なんてものもあるんだろうか?
すなわち、連鎖自殺ではなくて、「連鎖生存」とでも言うべき現象はないのだろうか。

もしも、誰かが「色々あるけど、生きている」ことが、違う誰かの励ましになるとしたら、そういった報道や、そういった人を扱った作品が増えてほしいと思う。


マスコミの片隅に身を置いている僕が言うのもなんだけど、今はみんながよってたかって、「闇」を見せることに懸命になりすぎている気がする。

「闇」を見つめること自体を、僕は否定はしない。
でも、同時に、どこかに「光」があることを伝えるのも、大事なことではないのかな。
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by aru-henshusha | 2006-11-23 14:16 | マスコミ全般
まあ、本当は大して伝えたいことがないから、こんなグダグダな形式なのかもしれませんが。

asahi.com :天声人語 2006年10月18日(水曜日)付(はてなブックマーク)

コメント見なきゃ、「代理母批判」だということさえ気付かなかったかも。

つたえたいことがあるなら、さんりゅうのポエムみたいなぶんたいをえらぶのではなく、ジブンのいけんをろんりてきにつたえうる、へいいなじつようぶんをかくべきだと、とうブログのカンリニンはおもっています。

あ、「バカ日」文体がうつった……
(ね、読みにくいでしょ)
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by aru-henshusha | 2006-10-20 05:21 | マスコミ全般
世界のクリエイティブな広告まとめ(i d e a * i d e a)
世界の変な広告いろいろ(GIGAZINE)

リンク先をご覧いただければわかりますが、この2つの記事、ともに、

Creative Advertisements Around The World

というページをネタモトにしてるんですよねぇ。

で、片方は原題どおり「クリエイティブな」、もう片方は「変な」広告と銘打っている。

ネタがかぶっただけに、言葉遣いは違いを出そうとしたのかもしれませんが、「クリエイティブ」と「変」ってけっこう紙一重なのかもしれません。
c0016141_1329862.jpg

この広告とか、やっぱりおかしいですもの……
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by aru-henshusha | 2006-10-17 13:30 | マスコミ全般
以下の記事を見て、ふと思いついた新書用企画(って、タイトル・オンリーだけど)。

マスコミ犯罪ランキング1位は日経 今年既に逮捕者6人、質・量とも最悪
記事内の図の拡大版(ともにliveddorニュース)

ただし、このタイトルだったら、日経新聞(および系列の媒体)には、広告であろうが記事であろうが、絶対載りませんよねぇ……

もっとも、ライバル紙がこぞって取り上げるかもしれないけど。


ちなみに、上の記事をもとに新聞各社の「犯罪者割合」(2006年)を出してみました。
・日経新聞:3644人中、逮捕者6人→607人中に1人
・毎日新聞:約3500人中、逮捕者2人→1750人中に1人
・朝日新聞:6275人中、逮捕者2人→3136人中に1人
・読売新聞:5722人中、逮捕者1人→5722人中に1人


*ただし、朝日の場合、社長Jr.がカウントに入ってます。社員数は各社HP調べ
う~ん、たしかに群を抜いて高いなぁ。
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by aru-henshusha | 2006-10-11 12:50 | マスコミ全般
朝日新聞社って、どうしてこんなに高い望みを掲げるんでしょうねぇ…

c0016141_1327477.gif読者のみなさまへ(朝日新聞社)

朝日新聞社では、読者の皆様に信頼、満足していただくために、別表にありますCS(顧客満足)指針をもとに、社内でさまざまな努力を続けています。

とあるんですが、こういう事が起きてしまうと、言葉だけが空回りしている印象を受けますね。

本社記者が酒気帯び運転 甲府

いっそのこと、CS指針も以下のように書き換えたほうがいいのでは?

朝日新聞社・新CS指針

1.それは、読者の「ネタ」になれる情報か
2.それは、すべての点で笑われる品質か
3.それは、世間から後ろ指をさされる行動か


これでしたら、顧客満足度ナンバー1間違いなしですよ。
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by aru-henshusha | 2006-09-21 13:39 | マスコミ全般
ずっと書籍畑なので原稿料の相場ってよく知らないのだけど、3億円っていったい何本分の原稿料になるのかねぇ。

日刊ゲンダイ経理部長、3億円着服か(イザ!)

そもそも、10年がかりで着服していっても年3000万円の計算でしょう?
いやいや、この人が大胆なのか、日刊現代のチェック体制が甘いのか。

ともかく、その桁の大きさにビックリしたのでありました……
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by aru-henshusha | 2006-07-04 20:53 | マスコミ全般