2007年 10月

「面白い」だけの本も、「売れる」だけの本も、僕は作りたくはない。 [2007-10-25 01:22 by aru-henshusha]
ヤクザが語る、亀田のオヤジが本当は怖くない理由。 [2007-10-24 19:57 by aru-henshusha]
今まで付き合った人の人数、正直に言えますか? [2007-10-24 19:39 by aru-henshusha]
推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた? [2007-10-24 18:39 by aru-henshusha]
「マンガが読めない子供」は、どうやら本当にいるらしい。 [2007-10-24 14:51 by aru-henshusha]
犬好き女と猫好き女、恋愛作法はこんなに違う! [2007-10-16 01:05 by aru-henshusha]
一流のノンフィクション作家は、一年に1000万円以上の経費を使うらしい。 [2007-10-16 00:54 by aru-henshusha]
血液型でいちばん得するのは、「O型」の人? [2007-10-16 00:26 by aru-henshusha]
21世紀の「のむ・うつ・かう」は、ちょっと違った意味らしい。 [2007-10-16 00:06 by aru-henshusha]
本物の作り手になりたいなら、「なんかいいよね」を禁止しよう。 [2007-10-09 01:33 by aru-henshusha]
「売れそう」と「おもしろそう」(未公認なんですぅ)
おもしろそうと思った企画が実際に「おもしろい本」になり、そのうえ「売れる本」にもなるのがいちばんだけど、そうそういつもうまくいくわけではない。

「おもしろい」と「売れる」の両方は難しいけど、どちらか片方ならいけそうなことはある。そのときに、「おもしろいけど、あまり売れなさそうな本」と「おもしろくないけど、売れそうな本」のどちらかを選んでつくれといわれたら、やはり自分は前者を選んでしまうだろう。
面白さの質を見抜けないと(編集者をやるのは)難しい
(ラノ漫―ライトノベルのマンガを本気で作る編集者の雑記―)
「面白い」ことは「商品価値がある」こととイコールではありません。消費者は無料のコンテンツには寛容ですが、有料だと人が変わったように厳しくなります。どんなに面白がってもらえても、買ってもらえないのでは意味がありません。

作家や編集者が「面白い」と思っても、数千人の読者が熱狂的に支持する「面白さ」でも、部数が4桁では単価が4~500円くらいのマンガ単行本だと採算が取れません。価格がものすごく高く設定できるなら話は別ですが、マンガ本に2000円とか5000円とか出してもいいという人は少ないでしょう。

以上のような現実をふまえると、軽々しく「面白ければなんでもいい」とは言えなくなります。出版不況の中、作家が出してくる面白さの質をしっかり見極めて取捨選択ができないと、編集者はつとまらないように思います。
ブックマークしていた記事の中に、ジャンルは違えども、編集者さん二人が似たようなことを語っている部分があった(ただし、スタンスは真逆?)。

いい機会なので、「面白い」と「売れる」について、自分の考えもメモしておきたい。


僕の場合、企画を考えるとき、「自分が面白がれる本なのか?」が第一にある。

自社・自分の状況によっては、「面白くないけど売れる(or売れそう)」な本を作れるのがプロではないかとも思うが、僕はその域に達していない。

自分が面白いと思えない本を全力では作れないし、ましてや他人(読者)に自信をもって薦めることもできない。

満足できる仕事ができないのが目に見えているので、僕は「面白い」要素がまったくない本は(よほどの事情がないかぎり)作らない。


では、自分が面白いと思ったものはどんどん本にしているかというと、そうでもない。

僕は、自分の中の「面白いフィルター」を通過した企画を、今度は同じく自分の中「売れるフィルター」に通している。
企画によっては、「商品として採算が取れないだろう」という理由で、ここでハネらねる。

それは、僕が商業出版の編集者だからと言えばそれまでだが、もう少しウェットな理由もある。

僕は、自分が本当に面白いと思った企画や著者には、本当に売れてほしい。
これは面白い、他にも面白がる人がいるはずだ、そう思った本が全然売れなかったことほど、悲しいことはない。

だから、出せば売れる(だろう)という確信が持てない限り(そういう情報・材料が集まらない限り)、その企画は進めない。
今は出版のタイミングではない、と思えば、寝かすなり違う切り口を考えたりする。

自分の中で、毎回、二段階の企画会議をやっているようなものだ。


上記の過程を経た企画は、(理論的には)「面白い」と「売れる」を満たす企画である。

もちろん、現実はそんなに甘くなくて、それらの絵空事を実現するには骨が折れる。
自分が思っていたほど面白い原稿があがってこなかったり、鉄板で売れると思っていた内容でコケることもある。

「売れる」についていえば、どんなに企画を精査しても、僕の場合、10冊中、2-3冊は明らかな失敗作になる。
初版どまりどころか、大量の返品に、クラクラしそうになるときもある。

悔しいけれど、そのあたりが自分の限界なのだろう。


また「面白い」と「売れる」は、場合によっては、反比例の関係になる。
「面白い」内容・本作りにこだわると読者が逃げたり、「売れる」ための本作りに徹したら、何の変哲もない本ができたりもする。

だからといって、そのどちらかを選べと言われても、僕は困る。
編集者である限り、面白くて、売れる本を作りたい。

二兎を追うのが困難なのは知っているけど、それでも二兎を追う方法を考え続けるのが、僕にとっての仕事である。
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* ステキな笑顔を持つ人(ポリスジャパン)
亀田のオヤジの恫喝はプロの眼にはどのように映ったのでしょうか。その筋の知人に質問しましたら「あんな風に、大きな声で吠える相手はなんにも怖くない。本当に怖いのは、虫も殺さぬような大人しい顔をしていて、突然手を出してくる奴だ」とのことでございました。
そして、この記事には、別のその筋の人が言ったこんな言葉も紹介されています。
監督、なんでヤクザ映画が下火になったか分かるか。嘘が過ぎるからや。喧嘩のシーンでよく怒鳴り合うシーンがあるやろ。アレなんや。本物の極道はあんなに怒鳴ったりすることは絶対にあらへん。極道の喧嘩は相手の玉を取ること。コイツの玉を取ったる、と決心したら怒鳴らんと、はい、はい、と反対に静か頭を下げるもんや。人間、命のヤリ取りをすること決めたら心が震えて静かになる。相手を殺る、ということは自分も死ぬ。を覚悟することなんや。死ぬ、覚悟をした人間がナンデあんなにキャンキャン吠えんといかんのや。インチキばっかり撮って見せとるから、本職は馬鹿にして誰も観にいかん。
以上のように、「プロ」の言う本当の怖さは、往々にして「静けさ」をともなうみたいです。

街で大声で因縁をつけられているうちは、まだまだ安全なのかもしれません。
(それでも十分怖いけどね……)
別に見出しにつられて、コメント欄に書いたりしなくていいですからね……

【恋人】 「今まで付き合った人の数を聞かれたら?」(livedoor リサーチ)
*上記リンクより再構成

【男性の回答】
正直に答える 45.12%
多く答える 8.52%
少なく答える 12.91%
答えない / はぐらかす 33.45%

【女性の回答】
正直に答える 40.36%
多く答える 4.02%
少なく答える 14.79%
答えない / はぐらかす 40.82%

というわけで、男女を問わず4割以上の方は、正直に答えているそうで。

また、「多く答える」というのは一番少ないケースなので、相手が「今まで付き合った人数」を答えたら、<それか、それ以上>と思っておけば間違いなさそうです。
あわせて30、スクロールが大変でしょうが、ご容赦を。

ノックスの十戒
1. 犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人)
2. 探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)
3. 秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。
4. 科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
5. 中国人を登場せしめてはいけない。(当時の欧米における人種感の反映)
6. 偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。
7. 探偵自身が犯人であってはならない。
8. 読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
9. ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。
10. 双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。

ヴァン・ダインの二十則
1. 事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。
2. 作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。(※叙述トリックの否定?)
3. 不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。(ミステリならミステリらしく!)
4. 探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである。
5. 論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。
6. 探偵小説には、必ず探偵役が登場して、その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
7. 長編小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。
8. 占いとか心霊術、読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
9. 探偵役は一人が望ましい。ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。
10. 犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのは。その作者の無能を告白するようなものである。
11. 端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。
12. いくつ殺人事件があっても、真の犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。
13. 冒険小説やスパイ小説なら構わないが、探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。
14. 殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。
15. 事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。
16. よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
17. プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。
18. 事件の結末を事故死とか自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
19. 犯罪の動機は個人的なものがよい。国際的な陰謀とか政治的な動機はスパイ小説に属する。
20. 自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。これらは既に使い古された陳腐なものである。
* 犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
* インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる。
* 指紋の偽造トリック
* 替え玉によるアリバイ工作
* 番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる。
* 双子の替え玉トリック。
* 皮下注射や即死する毒薬の使用
* 警官が踏み込んだ後での密室殺人
* 言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
* 土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法。
(ともに、はてなダイアリー)

引用したのは、あくまで指針的なものであって、実際これらのルールを破って書かれた推理小説も結構な数が出ていることだと思います。

とくに、「ヴァン・ダイン」さんのほうは、これだけの縛りのもとに書かれた推理小説は、かえってつまらないのではという気がします。

「殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない」というのではなく、「殺人より軽い犯罪でも読者の興味を持続できる腕を持て」とでも書いてほしかったですねぇ……
だいぶネタのストックができたので、今日は断続的に更新していきます。
一発目は、すこし懐かしいこのニュースから。

【ファンキー通信】マンガが読めない子供たちへ・・・(livedoor ニュース)
最近は「ふきだし」や「コマ割」など、マンガを読み進めるためのルールを理解できず、マンガを読むことができない子供がいるのだという。「コマ割」がわからないってのは、まあ、今まで一切マンガに触れたことがないチビっ子なら仕方ないのかもしれないが、「ふきだし」がわからないって・・・マンガの要じゃないの! 一体なぜこんな現象が起こってしまっているのだろうか?
この記事が書かれたのは一年以上も前のことで、当時、僕は、「いくらなんでも、マンガは読めるでしょ~」と思っていたんです。
ところが、最近になってこんな記事が。

杉浦太陽 辻との生活に心配が!?(livedoor ニュース)
辻さんはかなり“子供な性格”らしく、字幕が追えないため洋画は吹き替え版しか見れなかったり、コマ割りに混乱するため漫画が読めなかったりと、信じられない事が多いのだとか!!挙句の果てに最近は毎晩、夢にうなされて夜泣きをするそうで、これから子供が生まれたら2人の夜泣きを耐えなければならないのかと、今からちょっと心配なのだそうですよ(笑)。
うーん、すでに20歳の彼女ですが、年齢以外は「マンガが読めない子供」と一緒ですね………

こういう子供(人)がどれだけいるのか見当もつきませんが、そのうち「マンガの読み方」なんて本を作らなきゃダメですかねぇ。
って、マンガよりも本のほうが読めないかしら……
少し前に、猫好きカレに愛されるメール、犬好きカレに愛されるメール。という記事も書いたので、あわせて読んでいただくといいかも。

●犬が好きなオンナ
・彼氏が自分のほうを見てるのをいつも確認したがる
・好かれてるのを確かめたがる
・自分に従順であって欲しいと常日ごろ願っている
・生活作法とか、マナーとかが同じになるよう直したがる
・部屋は何らかの法則にのっとって整理整頓する
・シッカリしていて、浮気は絶対に許さないけど、家庭をキチンと運営する能力に長けている

●猫が好きなオンナ
・オトコにはふらふらと遊び歩く習性があることを認めている
・自分にばかり縛り付けることはできないと知っている
・適度な「ゆるみ」も必要だと思っている
・価値観の違いがあることも珍しくはない
・部屋が散らかることもある
・結婚することに絶対的な憧れは抱いていない

横須賀(週刊誌記者の日記)より再構成

ちなみに僕はねっからの猫好きですが、一見従順?そうな外見から「犬」扱いされることが多いようで……。う~ん。
僕の年収なんて、この方の一年分の経費にも満たないです……

収入より納得できる仕事を(本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE)
北九州市在住の作家佐木隆三さん(70)が、過去30年にわたる毎年の収入と経費、課税額を地元の文学批評誌「敍説」で公表した。フリーのノンフィクションライターの取材費は自己負担のケースが多いそうで、「私が自由に取材してこられたのは直木賞を受け、ある程度の収入があったから」と話している。

同誌は佐木さんのこれまでの仕事を振り返るインタビュー記事を掲載。佐木さんは「作家と収入の関係を考える参考に」と、税理士作成の収支一覧表を提供した。最も収入が多かったのは92年の5574万円で、最少は03年の1685万円。30年間の収入は9億6454万円、経費は3億5452万円だった。
それにしても、本当に経費がかかるものですねぇ、ノンフィクションって。

佐木さんの収支はプラスですが、いま頑張っているノンフィクションの書き手には、収入より経費のほうが多いという方もいるのではないでしょうか?

昔、とあるノンフィクションライターの講演会に行ったとき、「取材費を捻出するために生命保険を解約した」という話を思い出しました。
書けば書くほど貧しくなるなんて、おかしいよなぁ……
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