ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha
今年は「質問力」と銘打った本を書店で見かける機会が多かったのですが、はたして独り身のクリスマスも「質問力」で乗り切れるのでしょうか……

恋人がいないクリスマスに焦りを感じているあなたを勇気づける3つの質問(スゴレン)

【1】「自分自身が目標としている人はどんな人ですか?」
クリスマス関係なく、仕事でもプレイベートでも、「目標」としている人について想像してみてください。目標としている人が明らかになれば、それに向かった行動するキッカケとなります。あなたが目標とする人はどなたでしょうか?それはどんな人なのでしょうか?

【2】「目標としている人だったら、恋人がいないクリスマスをどのように過ごすでしょうか?」
今回の質問の中で、もっとも重要な質問となります。クリスマスのイリュミネーションやクリスマス関連の情報を見るたびに、「寂しい」という感情が発生する人も多いと思います。そこで、「目標としている人」という視点の導入によって、「寂しい」という自分の感情切り離し、もっと前向きな考え方ができるようになります。この質問によって、「クリスマスなのに恋人もいなくて寂しい。」という考え方が変わり、もっと違った考え方が生み出されるかもしれません。

【3】「それ(目標としている人のクリスマスの過ごし方)を実現するために、すぐにできることは何ですか?」
「寂しい」という感情の繰り返しでは、何も変わりません。この質問によって、クリスマスへ向けての行動が明確となります。「寂しさ」という感情が湧きあげるクリスマスだからこそ、自分自身の目標の明確化し、行動してみはいかがでしょうか。行動によって、自分の中の感情もきっと変わってきます。

上記の質問、いま数人しか残っていないオフィスの端で自問自答してみたのですが……


これ、効果あるかぁ?


いや、いいんです。
どうせ、その日は青焼き出てくる日ですしね。

「いますぐできること」は、いまだ入れてない追加原稿を入れることぐらいです……
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# by aru-henshusha | 2008-12-15 21:51 | 恋愛・男女
本当に久しぶりの更新で申し訳ありません。
出版界特有の年末進行に加え、今年は諸事情でプライベートの時間が皆無でして。
ま、それはともかく、本日最初の更新は久しぶりのファッションネタで。

過去に「ヤッチャッタ」と思うファッションランキング(男性)

1 ポロシャツの襟立て
2 セーターの肩がけ
3 恋人・家族とのペアルックシャツ/トレーナー
4 変な言葉がプリントされた文字Tシャツ
5 夜なのにサングラス!
6 ケミカルウオッシュジーンズ
7 Tシャツの裾を縛る
7 オーバーオール
9 真っ黒のサングラス
10 デカTシャツ

過去に「ヤッチャッタ」と思うファッションランキング(女性)

1 セーターの肩がけ
2 オーバーオール
3 デカTシャツ
4 ポシェット
5 超ミニスカート
5 恋人・家族とのペアルックシャツ/トレーナー
7 超ロングスカート
8 Tシャツの裾を縛る
9 ポロシャツの襟立て
10 レッグウォーマー

(ともに29位まで続く、gooランキングより)

というわけでこんな感じに肩にセーターをかけるのは、男女問わず「ヤッチャッタ感」が強いのだとか。

個人的には、「Tシャツの裾を縛る」人もけっこう気になりますがねぇ……

変な言葉がプリントされている裾を絞ったデカTシャツの上からセーターを羽織っている人、がいたら、上半身だけで最強かもしれません。
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# by aru-henshusha | 2008-12-15 21:32 | ファッション・美容
先のエントリ(『書評王の島』vol.2の、匿名編集者座談会「書評メッタ斬り!」に参加しました。)でも紹介した冊子、『書評王の島』に、豊崎由美(正確な表記はリンク先参照)さんによる、作家朝倉かすみさんのインタビューがある。

その中でドキッとしたやりとりがこれ。
豊崎  アマゾンのレビューはどうですか?
朝倉  出ていれば読みますね。
豊崎  決して好意的なのばかりでもなかったりしますよね。
朝倉  ええ。それはネットのレビュー全体がそうですけれども。書いている人はどこまで意識しているんだろうと思いますね。自分の「読み」や表現のレベルをだれでも読める場所にさらしているわけでしょう。
豊崎  よくあんな怖いことを原稿料ももらわずにできるなと、私も思います。雑誌のライターをやっていて救われているのは、1カ月もあったらこの世から消えちゃうからですよ。ブログでレビューを書いている人たちは、自分の文章がずっと残って検索されていくことの怖さを知っているのかな。
今年の頭から「献本」というコーナーまで設けて、けっこうな頻度で書評(みたいなもの)をやっている自分としては、この「怖さ」は常に心の片隅にある。


そもそも、僕自身は編集者として、その本のよいところも悪いところも、著者と担当編集者が一番知っている(はずだ)と思っている。

だからこそ、著者や編集者から送られた本に、ここがよいとか悪いとかを僕が言うのはとても勇気がいるし、その「読み」が的外れでないだろうかという不安もあれば、その本の特徴を自分の稚拙な文章で表現できるだろうかという心配もある。

言うなれば、書評という行為は、「その本を読んだ自分が丸裸になること」だ。
持ち前の厚顔で、毎回思い切りよく脱いではいるけれど、裸の自分をさらすのに恥を覚えなくなったわけではない。


それでも脱ぎ続けるのには、多分いろいろな理由がある。
ひとつだけ月並みな言い方をすれば、「ありのままの自分を見せられる場所がほしい」ということだろう。

前にも書いたが、「自分がその本を読んで、そのときに感じたことを、ありのままに書く」というのが、書評をする際に、僕が自分に課した唯一のルールである。

人様に見せられるような体も精神も持ち合わせていない僕だけど、ありのままの自分を、飾ることなく表現できる場所がほしいのだ。

いまはまだ、怖さよりも開放感のほうが勝っている。
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# by aru-henshusha | 2008-11-16 23:23 | 本・出版
c0016141_22211362.jpgめずらしく宣伝エントリを。

先ごろ、書評家の豊崎由美(正確な表記はリンク先参照)さんが責任編集されている冊子、

『書評王の島』vol.2
(*詳しい内容はこちら→島本第2弾制作記録その5
*通販以外に、お店でも買えるそうです→書評王の島ニュース


の座談会に参加しました。

題して、匿名編集者座談会「書評メッタ斬り!」

匿名座談会に出ましたぁというのも変な話ですが、「ある編集者」自体が匿名ですので、カミングアウトしても問題はないかと…
(ちなみに、僕は「ビジネス書編集者のFさん」として、参加しています)


座談会の内容は、「編集者にとってうれしい書評」や「信頼できる批評家、できない批評家」「けっきょく書評は必要か」などについて、一部実名を交えながら、つっこんだやりとりが繰り広げられています。

僕自身、ビジネス書の(おもにブロガーによる)書評の現状・問題点等について、かなり率直に話しました(原稿チェックのときに「う~ん、言いすぎた」と思うところがありましたが、ほとんど赤字は入れていません)

テーマがテーマですが、本好きな方(もちろん、業界関係者や書評ブロガーにも)にはとても面白い内容だと思いますので、興味のある方はぜひリンク先もチェックしてみてください。
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# by aru-henshusha | 2008-11-16 22:54 | 本・出版
c0016141_16952.jpg先日、関係者の方々から献本いただいた、スティーブ・ジョブズの仕事の流儀について書かれた一冊。

スティーブ・ジョブズの流儀

ねっからのWindowsユーザーの僕ですが、ものづくりに携わる人間として、学ぶところが多い本でした。

紹介したい話はたくさんあるのですが、「フォーカス」が信条の彼にならって、一番印象に残った部分にポイントを絞って引用します。

(新製品を作る際、ユーザーの意見・要望を調査することをジョブズは好まない、という記述の後に)
ジョブズはつねにユーザー体験を重視した、とジョン・スカリーは言う。「彼はいつもユーザーがどのように体験するかという観点から物事を見ていた。でも、そのころの多くのマーケティング担当者のように消費者のところへ行って彼らの望みを訊く、みたいな方法は信じていなかった。彼は言ったものだ。『グラフィックベースのコンピュータが何かを知らない人に、グラフィックベースのコンピュータはどうあるべきかを訊くなんてどだい無理な話だ。だれも見たことがないんだからね』とね」(同書82ページ)
彼はまた、雑誌のインタビューに答えて
自分が何をほしいかなんて、それを見せられるまでわからないことが多い
(同書83ページ)
とも言っています。

たしかに、これまでにない新しいものであればあるほど、実際にこの目で見なければ、その良し悪しを判断することは難しいはずです。


ところで、自分は何を欲しいのか、僕らは「それ」さえ見れば、わかるのでしょうか?

僕は、時と場合によっては、「それ」を手に入れた後でさえ、自分の本心がわからなくなるときがあるように思います。


ビジネスの話からそれますが、何十年も生きていると、自分が一生懸命頑張って手に入れたものが、本当に欲しいものだったのかどうか、迷うことがあります。

むろん、それは単なる気の迷いかもしれないし、一時的に飽きがきただけなのかもしれません。

けれど、一方で、自分は、自分が欲しいものが本当にわかっているのか、不安に思ったりもします。


自分は何が欲しいのかを知るということは、自分を知ることに他なりません。
そして、僕らは、思った以上に、自分のことを知らないんじゃないかなという気がします。

欲しいから手に入れて。でも、手に入れたら、それが本当に欲しいものかわからなくなって。
気づいたら、手に入れたものを失って。失ってから、そのものの大切さに気づいたり。

そうやって、迷って迷って生きるのが、天才ジョブズとは180度違う、僕の流儀なのかもしれません。


*当ブログへの献本は、以下のルールに則っていただける限り、歓迎いたします。
当ブログへの「献本ルール」を、ここらでハッキリ決めようと思います。
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# by aru-henshusha | 2008-11-11 02:27 | 本・出版
以下の記事を見る限り、1~2歳若く言ったぐらいでは、かえって相手を怒らせてしまうのかも……

下から攻めよう!? 女性の実年齢当て(夕刊フジBLOG)
女性に年齢を聞くと、「何歳に見えますか」と質問に質問で返されることも。10―20代前半なら実年齢より上を口にしても「大人っぽい」「しっかりしている」で誤魔化せる。だが、アラサーより上にこの手は通用しない。地雷を踏まない模範解答は…。ワコールホールディングスの調査「成熟世代の“若さ志向”と、からだや下着意識の変化」がヒントになるかも。

調査対象は、首都圏在住の35―64歳の女性1236人。注目は「自分で自分を何歳くらいに感じているか」という設問。自分自身を、実年齢と比較してどれほど若く感じているか“マインド年齢”をたずねたところ、全体の8割が「実年齢より若い」と回答。平均はマイナス5歳。


というわけで、女性の年齢は、「5歳」は若く言っておくのが無難なようです。

ちなみに自分をどれくらい若く感じているのかは、年代別に結構違うので、以下、ご参考まで。

■自分で自分を何歳くらいに感じているか。実年齢との差■
▲はマイナス
45―49歳…▲ 6 . 0歳
50―54歳…▲ 5 . 6歳
55―59歳…▲ 5 . 5歳
60―64歳…▲ 5 . 4歳
40―44歳…▲ 4 . 0歳
35―39歳…▲ 3 . 2歳
 ※(ワコールホールディングス調べ)
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# by aru-henshusha | 2008-11-11 00:49 | 恋愛・男女
c0016141_051262.jpg一読しただけでは意味不明な見出しでしょうが、その説明についてはおいおいと。

今回紹介する本は、担当編集・著者共に自分の知人という、書きやすくもあり、書きにくくもある一冊です。

転職は1億円損をする

さて、どこらへんから攻めようかと思ったのですが、やはり、このタイトルにふれないわけにはいかないでしょう。


この『転職は1億円損をする』というタイトル、事前に著者から聞かされた時点では、なかなかいい題名だと思いました。

新書というタイトル勝負のジャンルでは、これくらいインパクトがなければ目立たないし、「1億円」という具体的な金額が入っているのも、読者の興味をそそるはず。

しかし、同時に心配していたのは、どこから1億円という数字をひっぱってくるのか、でした。

新卒から同じ会社に勤め続けた人と、安易に転職を繰り返す人で、本当に1億円もの差がつくのか?――それは普通の読者なら、当然気にするところでしょう。


で、結論から言うと、「ちょっと無理しすぎ」。
これは著者の知人ということを割り引いても、突っ込まざるを得ないかと。

たとえば、この本では、転職なし/ありのサラリーマンの交通費を次のように計算しています。

・転職なし:津田沼在住、会社最寄り駅は新宿、交通費は全額支給の会社
→40年間で0円

・転職あり:那須塩原在住、会社最寄り駅は東京、新幹線料金コミの定期代を全額負担
→40年間で5751万400円

「転職あり」の人、こんなに交通費かかる時点で、普通なら、また別の会社に転職するんじゃありません? この計算は、まさに計算のための計算、タイトルとの整合性をつけるための「数字いじり」としか思えません。

残念ながらこういった極端な計算が、本書では他の部分でも見受けられます。


もっとも、作り手のほうは、そんなことは百も承知なようで。
すでに書評などでも取り上げていただいているとおり、「1億円」の算出の仕方については、少し極端な例も含めています。しかし、とくに読んでほしいターゲットに届けるには、このくらいのインパクトのあるタイトルが必要だと思いました。
『転職は1億円損をする』の著者に聞く 転職して損をしないか見極める方法
と著者はインタビューに答えています。

この本、早々と2刷が決まったということですし、いまのところ、作り手の思い(と狙い)は、読者に「まあ、これぐらいならアリなんじゃないの」と、受け入れられているのかもしれません。

ただ、個人的には、今回の本はタイトルがあまりに先行しすぎたように思います。

転職と同じで、「長い目で考えると」こういうタイトルづけが、今後の執筆生活において、ボディーブローのように効いてくるかも……


そうそう、忘れるところでしたが、このタイトルで著者がなぜ300万円損をするのか、その種明かしをしておきましょう。


①本書が、この「無理しすぎたタイトル」の影響で、これ以上増刷はしないと仮定すると……

この本の定価740円×印税率10%×総部数(2刷)13500部=総印税999000円

②同じ著者のヒット作『最高学府はバカだらけ』の部数が(現在55000部)、著者の本で最大限期待できる読者数だとすると……

この本の定価740円×印税率10%×期待部数55000部=総印税4070000円

*双方とも、便宜的に税込定価×印税率10%で計算。部数は著者ブログより


というわけで、著者はタイトルのおかげで、「300万円」印税をもらいそこねているかもしれません。

と、誰がどう見ても「数字いじり」の域をでないインチキ計算ですが、知人としては、こういう意地悪な外野の声(って、俺だけど)に負けずに、バンバン売れて、この試算を覆してもらいたいものです。


*当ブログへの献本は、以下のルールに則っていただける限り、歓迎いたします。
当ブログへの「献本ルール」を、ここらでハッキリ決めようと思います。
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# by aru-henshusha | 2008-11-04 02:02 | 本・出版