仕事

「どう書くか」よりも先に、「何を書くか」を考えよう。(ヒトリゴト67) [2009-05-11 00:46 by aru-henshusha]
簡単だけど難しい、「編集」の扉を開く合言葉。 [2009-02-24 23:37 by aru-henshusha]
『転職は1億円損をする』の著者は、タイトルで300万円損をする?! [2008-11-04 02:02 by aru-henshusha]
年収1000万円以上なら、女子の5人に1人とは付き合える?! [2008-10-06 21:46 by aru-henshusha]
「ブログ書きたくないぁ」が「ブログ書くぞ!」に変わる、魔法の5ステップ。 [2008-09-24 22:37 by aru-henshusha]
優秀な部下を育てられるのは、やさしい上司よりも理不尽な上司。 [2008-09-08 01:07 by aru-henshusha]
月に40枚以上名刺を配るあなたは、立派な大金持ち予備軍?! [2008-07-30 01:32 by aru-henshusha]
仕事の壁は、やっぱり仕事でしか破れない。 [2008-06-23 02:14 by aru-henshusha]
働けば働くほど、わからないことが増えていく。(ヒトリゴト64) [2008-06-09 01:13 by aru-henshusha]
女という女を次々落とせる、3つの魔法の言葉とは? [2008-04-30 00:51 by aru-henshusha]
僕は本を作るたびに、ドアを開けて外に出ていく。 [2008-04-22 00:15 by aru-henshusha]
「スケベな人ほど成功できる」って、本当ですか? [2008-04-13 23:41 by aru-henshusha]
本当に「したいこと」があるのなら、同時に「しないこと」も考えよう。(ヒトリゴト62) [2008-03-17 02:14 by aru-henshusha]
他人の評価は、「自己採点の3割引」だと思いなさい。 [2008-03-17 00:56 by aru-henshusha]
「当たり前のこと」が「当たり前」に書かれている。だから、この本はすばらしい。 [2008-03-10 16:28 by aru-henshusha]
好きな仕事かどうかなんて、仕事をする前にはわからない。 [2008-03-10 14:07 by aru-henshusha]
会社にも、業界にも、きっと「異端児」が必要だ。 [2008-03-10 13:37 by aru-henshusha]
出版業界を目指すなら知っておくべき、「編集者マグナ・カルタ」とは? [2008-03-10 12:51 by aru-henshusha]
ミスを犯したとき、「謝る」以上に大切なこと。 [2008-03-03 02:28 by aru-henshusha]
「自分」というのは、探すもの? 決めるもの? 作るもの? [2008-02-16 20:08 by aru-henshusha]
頑張れば必ず成功するわけではない。けれど、成功した人はやっぱり頑張ってる。(ヒトリゴト61) [2008-02-12 01:12 by aru-henshusha]
「どうしても編集者になりたい!」という人が、採用面接ですべき3つの質問。 [2008-01-26 16:02 by aru-henshusha]
「ベストセラー作法 十ヵ条」は、いまでも通用するだろうか? [2008-01-21 01:58 by aru-henshusha]
「普通なら会えなかった人」に会える。それがブログ、それが編集者。 [2008-01-13 22:23 by aru-henshusha]
万人向けの「方法論」はたしかにない。それでも僕は、「方法論」は必要だと思う。 [2008-01-06 22:02 by aru-henshusha]
「自分が読みたい本」を作るのか? 「誰かが読みたい本」を作るのか? [2008-01-01 04:49 by aru-henshusha]
本物の感動を味わうには、「長い時間」が必要だ。 [2007-12-25 23:02 by aru-henshusha]
「求めない」と言い切る前に、僕はもう少し「求めたい」。(ヒトリゴト60) [2007-12-17 01:24 by aru-henshusha]
パクるのが問題なんじゃない、その「さじ加減」が問題なんだ。 [2007-12-17 00:20 by aru-henshusha]
色々なことに手を出すよりも、一つのことをずっとやれ。 [2007-11-20 01:12 by aru-henshusha]
「オリジナリティがない」が口癖の編集者と、仕事をしてはいけない理由。 [2007-11-20 01:01 by aru-henshusha]
マスコミの人間は、なぜ「誇り」をもてないのか? [2007-11-13 02:31 by aru-henshusha]
いちばん好きなことだからこそ、僕はそれを仕事にしたい。 [2007-11-02 03:41 by aru-henshusha]
「面白い」だけの本も、「売れる」だけの本も、僕は作りたくはない。 [2007-10-25 01:22 by aru-henshusha]
本物の作り手になりたいなら、「なんかいいよね」を禁止しよう。 [2007-10-09 01:33 by aru-henshusha]
自作を酷評された作家が精神衛生上知っておきたい、一つの言葉。 [2007-09-26 02:12 by aru-henshusha]
あなたが今してる仕事は、「CAN」? 「MUST」? それとも「WILL」? [2007-09-13 16:49 by aru-henshusha]
「人が嫌がるようなこと」をやることが自分のためになる、本当の理由。 [2007-09-06 13:03 by aru-henshusha]
「最高の仕事」をしたと思った瞬間から、それは「最高」ではなくなっている。 [2007-08-14 14:41 by aru-henshusha]
実際に書くこと、最後まで書くこと、とにかく書くこと。 [2007-07-23 22:43 by aru-henshusha]
紀伊国屋新宿南店の品揃えが独特だとしたら、それはお店と営業の努力の賜物じゃないの? [2007-07-11 01:49 by aru-henshusha]
「体重のせた仕事」じゃないのなら、そんな本は出さなきゃいい。 [2007-06-25 01:08 by aru-henshusha]
ライターはなぜ、締め切りギリギリに原稿をあげるのか? [2007-06-21 14:26 by aru-henshusha]
本のタイトルの主語は、「私」よりも「あなた」がいい? [2007-06-13 20:35 by aru-henshusha]
いま編集者に求められているのは、「ダウンロードできないもの」を作ることなのかもしれない。 [2007-06-11 14:23 by aru-henshusha]
タイトルとは、ようは「口説き文句」である。 [2007-06-10 09:56 by aru-henshusha]
女性編集者は、「頭」も「カラダ」も使うべき? [2007-06-04 01:36 by aru-henshusha]
キャッチコピーは、「引き算」で考えたほうがいいのかもしれない。 [2007-06-01 17:04 by aru-henshusha]
仕事ができればそれなりにモテる男、仕事ができなくてもモテちゃうのが女。 [2007-05-29 01:22 by aru-henshusha]
「誤植」はいったい、誰のせい? [2007-05-29 01:10 by aru-henshusha]
他人のニーズを知りたいなら、まずは自分のニーズを探ればいい。 [2007-05-26 16:29 by aru-henshusha]
締め切りを守るのがプロなのか? 破っても質にこだわるがプロなのか? [2007-05-25 14:06 by aru-henshusha]
数学者と統計学者と会計士、三者はいったい何が違う? [2007-05-24 13:46 by aru-henshusha]
あなたの持ち込み企画が、通らない理由。(「シーズ」はわかった。で、「ニーズ」は?) [2007-05-22 11:56 by aru-henshusha]
理想の合コンの組み合わせは、「医者×OL」「商社×看護師」「弁護士×保母」?! [2007-05-21 13:25 by aru-henshusha]
デパートやショップの販売員さんへ、「声をかけない」のもサービスです。 [2007-05-13 07:36 by aru-henshusha]
編集者や書店員は、本当に「本が好き」なのか? [2007-05-12 09:32 by aru-henshusha]
人は結局、この「4つのタイプ」に分けられる?! [2007-05-11 12:37 by aru-henshusha]
「国立大卒、彼女なし、実家住まい」のサラリーマンほど、辞めやすい?! [2007-05-10 13:52 by aru-henshusha]
出版業界は、「北朝鮮方式」がまかりとおる世界なのか? [2007-04-24 12:46 by aru-henshusha]
日本初のミリオンセラーに学ぶ、「時代の流れを読む力」の重要性。 [2007-04-23 02:53 by aru-henshusha]
仕事が劇的に速くなる、たった1つの方法。 [2007-04-21 10:31 by aru-henshusha]
原稿は受け取るものじゃない、読むものである。 [2007-04-19 01:55 by aru-henshusha]
新入社員に「愛社精神」があるのは、当たり前ではないか? [2007-04-08 01:43 by aru-henshusha]
「世界」を文章化する小説家、「映像」を文章化する小説家。 [2007-04-05 21:34 by aru-henshusha]
「ベストセラーの条件」は、けっきょく人それぞれである。 [2007-04-04 02:10 by aru-henshusha]
表現すればするほど、人が「不満」を覚えるわけ。 [2007-04-02 00:37 by aru-henshusha]
『クチコミの技術』に書いてあった、当たり前だけど一番大切なこと。 [2007-03-31 10:35 by aru-henshusha]
出版社の編集長は、どれくらい偉いのか? [2007-03-30 12:57 by aru-henshusha]
仕事中の携帯電話は、NGか? [2007-03-30 01:09 by aru-henshusha]
著書が書きたいもの、編集者が書かせたいもの、読者が書いてほしいもの。 [2007-03-21 10:12 by aru-henshusha]
嫌いな上司・同僚・部下に、効果的に復讐する方法。 [2007-03-17 09:10 by aru-henshusha]
AV女優は、はたして儲かる商売か? [2007-03-12 13:48 by aru-henshusha]
不幸せな人間は、編集者になれないか? [2007-02-23 18:58 by aru-henshusha]
当たり前だけど、「定価でも買いたくなる本」を作るということが、結局は大事なのだ。 [2007-02-18 01:41 by aru-henshusha]
「ハケンの恋愛」は、どうなっているのか? [2007-02-17 04:11 by aru-henshusha]
「イソ弁」「ノキ弁」「兄弁」「パー弁」…、こんなにあった弁護士の呼び方。 [2007-02-10 22:05 by aru-henshusha]
この女子大生が就職できないのは、本当に「ブスだったから」なのか? [2007-02-07 13:18 by aru-henshusha]
暴力団員が人生に満足してるのは、「好きなことを仕事にして」いるから? [2007-01-31 12:36 by aru-henshusha]
編集者に好かれる漫画家、嫌われる漫画家。 [2007-01-28 16:09 by aru-henshusha]
職業小説家に必要なのは、1日10枚程度を書ける力。 [2007-01-25 02:03 by aru-henshusha]
ライブドアの通勤時間アンケートを見て、唖然としてしまった…… [2007-01-18 14:25 by aru-henshusha]
一番ストレスを感じる業界・職種は、アレとアレ。 [2006-11-15 01:56 by aru-henshusha]
郵便局の大誤植に見る、「誤植の2大法則」とは? [2006-11-02 14:05 by aru-henshusha]
退職するとき、引きとめられた? [2006-10-19 13:39 by aru-henshusha]
なぜ自分を選んでくれないのと嘆くより、どうしたら自分を選んでくれるのか考えたい。(ヒトリゴト49) [2006-10-08 20:28 by aru-henshusha]
失敗の原因は、自分の「外」にしかないの?(ヒトリゴト48) [2006-09-18 15:33 by aru-henshusha]
会社の「本流」、会社の「傍流」。 [2006-09-03 23:39 by aru-henshusha]
山田真哉のトイレは、なぜ長いのか? [2006-09-01 13:04 by aru-henshusha]
「売れない著者」の本に、「売れる理由」を考えるのも僕らの仕事である。 [2006-07-08 16:20 by aru-henshusha]
「電話があった事をお伝え下さい」には、どんなリアクションが正しいのか? [2006-07-03 13:23 by aru-henshusha]
出会い系の「サクラ」の求人広告には、「データ入力」の仕事と書かれているらしい。 [2006-06-24 19:15 by aru-henshusha]
「売る」ことは僕らにもできるけど、「書く」ことは僕らにはできないんだからさ。 [2006-06-18 16:02 by aru-henshusha]
新人記者は真似てはいけない、日経記者のダメダメ・マナー。 [2006-06-15 13:30 by aru-henshusha]
詫び状の書き方、知っていますか? [2006-06-03 15:22 by aru-henshusha]
「朝イチ」って、いったい何時ですか? [2006-05-31 00:28 by aru-henshusha]
フリーター、ニートになるのは「本人」のせい? [2006-05-17 13:42 by aru-henshusha]
日本にはかつて、「1000のオッパイ」を吸った社長がいたらしい。 [2006-05-09 22:13 by aru-henshusha]
ドイツの売春宿で、「筆下ろし」サービス始まる。 [2006-05-07 13:50 by aru-henshusha]
突然ですが、「神様」に転職することに決めました。 [2006-05-01 00:07 by aru-henshusha]
今年の夏は、クールビズよりクールヘア?! [2006-04-18 16:13 by aru-henshusha]
SMクラブが求めているのは、普通のコ? [2006-04-18 15:59 by aru-henshusha]
「仕事邁進女がモテる」というのは、「AERA」読者へのリップサービスでしょう。 [2006-04-15 14:05 by aru-henshusha]
先輩・上司が新入社員に期待するのは、「素直さ」「あいさつ」「言葉遣い」。 [2006-04-03 13:06 by aru-henshusha]
最近、「いいライターと組ませてください」と言う著者が増えた。


いま僕が仕事をしている著者は、ほとんどが企業の経営者で、自分で書くのは稀だ。

文章を書くのが苦手だとか、その時間がもったいないとかの理由で、
取材をもとにプロのライターが構成・執筆をして、一冊の本を作ることが多い。
(場合によっては、その仕事のすべて、あるいは一部を編集者が引き受けることもある)

そういう制作スタイルだから、当然、ライターの力量が本の出来に影響する。

この事実は、ビジネス書の著者の間ではだいぶ浸透しているようで、
冒頭のようなお願いをしてくるケースが目立ってきた。


もちろん、こちらとしても、腕が立つライターに、
取材や執筆をお願いしたいのは一緒である。

同じ一冊の本を作るなら、下手なライターより、
優秀なライターに書いてもらうほうがいいに決まっている。

けれど、仮にそういうライターと仕事をしたからといって、
その本が必ず売れるとは限らない。

なぜなら、本のコンテンツは、けっきょく著者以上のものにはならないからだ。


ライター(あるいは編集者)は、
まとまりに欠ける著者の話を、わかりやすく整理することはできる。
よくあるノウハウに独自のネーミングを与え、新しさを演出することもできる。
読みやすい文章を書くことで、読者のストレスを軽減することだってできるだろう。

しかし、それらはあくまで「調理」の方法に過ぎない。
本の「材料」を用意するのは、著者の役目だ。


ビジネス書であれば、著者がビジネスにかかわる分野で、
どんなことを行ない、どう考えてきたかが材料である。

それが何の変哲もない材料だとしたら、
調理法の工夫だけで、絶品の料理(本)を作るのは難しい。

「どう書くか」以前に「何を書くか」。
書ける(書いてもらう)だけの材料が、自分にあるかどうか。


それを吟味もしない内から、
「有名シェフ」の予約のことだけで頭がいっぱいな著者が多いようである。


こんなことを書いたのは、別に最近の著者に文句を言いたいからではない。

こういう「当たり前のこと」を忘れていた自分を戒める意味で、
いまパソコンに向かっている。


一部の人には言っていたことだけど、
この半年間、「書く」ことを学ぶ学校に通っていた。
(その目的については、長くなるので別の機会に譲る)

正直、通う前は、自分の「文章力」には自信を持っていた。

その学校の生徒には、僕のような現役の編集者やライターはほとんどいない。

出版社でも編集部以外の部署の人間、あるいは文章執筆とは無縁な会社に勤める人、
学生やフリーターなど、明らかに「書く」ことには不慣れな人が多いように見えた。

嫌な言い方だけど、自分の文章は学校の中では「うまい部類」に位置するはずだと思っていた。


けれど、授業が始まってから驚いた。

学校では、講師が決めたテーマをもとに文章を書いたり、取材をする課題が出る。

後日、生徒が提出した課題をもとに授業が進められるのだが、
自分よりもうまい文章を書く人はざらにいた。

いや、もっと言ってしまえば、僕が普段書いているような文章は、
たとえ趣味でも、書くことにある程度時間を費やしてきた人なら、
誰でも書けるのだということを思い知らされた。

僕が誇ってきた「調理」の腕前は、しょせんその程度だったのだ。

書くことへの自信を失うというより、
書くということを甘く見ていた自分に、嫌気が差した。


「どう書くか」を競っても、他の生徒と大差はない。
ならば、「何を書くか」、じっくり考えるしかない。

思えば、それは講師として来ていた業界の大先輩の方々が、
口を酸っぱくして言っていたことと同じである。

それを意識することで、卒業時には入学したときよりも、
少しはましな文章が書けるようになったと思う。


誤解してほしくないのだけど、
「どう書くか」ということも、もちろん大事だ。

しかし、それはあくまで、「何を書くか」のあとに、
あるいは同時に考える問題ではなかろうか。


自分が調理するにしても、人に調理させるにしても、
まずは最高の材料を探し集めることだ。
本当はたまった献本を先に紹介しなければいけないのですが、どうかあと一冊、この本についてだけは書かせてください。

最近読んだ中で、まぎれもなく一番読んでよかった本です。

街場の教育論

「教育」というテーマの本でありながら、仕事にも人生にも効く「学び」を得たように思います。
中でも、これから紹介するのは、僕の生業である「編集」に通じる話です。

(「学び」の基本は)自分が何を知らないのか、何ができないのかを適切に言語化する。その答えを知っていそうな人、その答えにたどりつける道筋を教えてくれそうな人を探り当てる。そして、その人が「答えを教えてもいいような気にさせる」こと。
それだけです。
(中略)
道を進んでいたら、前方に扉があった。そこを通らないと先に進めない。でも、施錠してある。とんとんとノックをしたら、扉の向こうから「合言葉は?」と訊かれた。さて、どうするか。
「学び」とは何かということを学んできた人にとっては、答えは簡単です。
知りません。教えてください」です。扉はそれで開きます。(120ページ)

この「学び」を「編集」に変えても、僕は成立すると思います。

むろん、編集する本のジャンルによっては、これがあてはまらないこともあるでしょう。
しかし、少なくとも僕が普段作っているビジネス書の場合、まさに「知りません。教えてください」という合言葉を著者に投げかけるところから、仕事が始まります。

こういうと、「編集」というのは簡単な仕事のように思われるかもしれません。

たしかに簡単だけど、同時にとても難しい。
それは、引用した言葉の繰り返しになりますが、

①自分が何を知らないのか、何ができないのかを適切に言語化する
②その答えを知っていそうな人、その答えにたどりつける道筋を教えてくれそうな人を探り当てる
③その人が「答えを教えてもいいような気にさせる」


の3つが、口で言うほど簡単ではないからです。

自分が何を知らないのかを知る(企画立案)、答えを知っていそうな人を探り当てる(著者選定)、その人に答えを教えてもらう(執筆交渉)、この中の1つにでも間違いがあれば、それは本来、自分が求めていた本とは違うものになってしまう。

実際には、本を作ってから(あるいは作る過程で)その間違いに気づくことも少なくありません(少なくとも僕は)

簡単だけど難しい。それでも「知りません。教えてください」を繰り返していくのが編集の仕事なんだなぁと、今さらながら気づいた次第です。
一読しただけでは意味不明な見出しでしょうが、その説明についてはおいおいと。

今回紹介する本は、担当編集・著者共に自分の知人という、書きやすくもあり、書きにくくもある一冊です。

転職は1億円損をする

さて、どこらへんから攻めようかと思ったのですが、やはり、このタイトルにふれないわけにはいかないでしょう。


この『転職は1億円損をする』というタイトル、事前に著者から聞かされた時点では、なかなかいい題名だと思いました。

新書というタイトル勝負のジャンルでは、これくらいインパクトがなければ目立たないし、「1億円」という具体的な金額が入っているのも、読者の興味をそそるはず。

しかし、同時に心配していたのは、どこから1億円という数字をひっぱってくるのか、でした。

新卒から同じ会社に勤め続けた人と、安易に転職を繰り返す人で、本当に1億円もの差がつくのか?――それは普通の読者なら、当然気にするところでしょう。


で、結論から言うと、「ちょっと無理しすぎ」。
これは著者の知人ということを割り引いても、突っ込まざるを得ないかと。

たとえば、この本では、転職なし/ありのサラリーマンの交通費を次のように計算しています。

・転職なし:津田沼在住、会社最寄り駅は新宿、交通費は全額支給の会社
→40年間で0円

・転職あり:那須塩原在住、会社最寄り駅は東京、新幹線料金コミの定期代を全額負担
→40年間で5751万400円

「転職あり」の人、こんなに交通費かかる時点で、普通なら、また別の会社に転職するんじゃありません? この計算は、まさに計算のための計算、タイトルとの整合性をつけるための「数字いじり」としか思えません。

残念ながらこういった極端な計算が、本書では他の部分でも見受けられます。


もっとも、作り手のほうは、そんなことは百も承知なようで。
すでに書評などでも取り上げていただいているとおり、「1億円」の算出の仕方については、少し極端な例も含めています。しかし、とくに読んでほしいターゲットに届けるには、このくらいのインパクトのあるタイトルが必要だと思いました。
『転職は1億円損をする』の著者に聞く 転職して損をしないか見極める方法
と著者はインタビューに答えています。

この本、早々と2刷が決まったということですし、いまのところ、作り手の思い(と狙い)は、読者に「まあ、これぐらいならアリなんじゃないの」と、受け入れられているのかもしれません。

ただ、個人的には、今回の本はタイトルがあまりに先行しすぎたように思います。

転職と同じで、「長い目で考えると」こういうタイトルづけが、今後の執筆生活において、ボディーブローのように効いてくるかも……


そうそう、忘れるところでしたが、このタイトルで著者がなぜ300万円損をするのか、その種明かしをしておきましょう。


①本書が、この「無理しすぎたタイトル」の影響で、これ以上増刷はしないと仮定すると……

この本の定価740円×印税率10%×総部数(2刷)13500部=総印税999000円

②同じ著者のヒット作『最高学府はバカだらけ』の部数が(現在55000部)、著者の本で最大限期待できる読者数だとすると……

この本の定価740円×印税率10%×期待部数55000部=総印税4070000円

*双方とも、便宜的に税込定価×印税率10%で計算。部数は著者ブログより


というわけで、著者はタイトルのおかげで、「300万円」印税をもらいそこねているかもしれません。

と、誰がどう見ても「数字いじり」の域をでないインチキ計算ですが、知人としては、こういう意地悪な外野の声(って、俺だけど)に負けずに、バンバン売れて、この試算を覆してもらいたいものです。


*当ブログへの献本は、以下のルールに則っていただける限り、歓迎いたします。
当ブログへの「献本ルール」を、ここらでハッキリ決めようと思います。
我ながら、かなりこじつけな見出しをつけてしまいましたが……

好みじゃない男性と、恋に落ちる条件は? 「タイプじゃないけど、付き合えるかも……と思える男子」ランキング(escala cafe)

 ●第1位/年収が1000万円以上……21.8%

 ○第2位/何度も真剣に「好きだ」と言ってくる……17.6%
 ●第3位/好みのタイプじゃなきゃ付き合えない!……15.8%
 ○第4位/お願い事をなんでも聞いてくれる……10.2%
 ●第5位/芸能人・アーティスト……9.0%
 ○第6位/何でも相談にのってくれる……8.6%
 ●第7位/マニアックな趣味が合う……6.4%
 ○第8位/マメに電話やメールをくれる……5.6%
 ●第9位/ロマンチックなデートプランを立ててくれる……3.0%
 ○第10位/友達が勧めてくる……2.0%

こちらのアンケートを鵜呑みにすると、女子の5人に1人は年収1000万円男子には、
タイプじゃなくても心がグラグラ揺れるそうです。

ちなみに、年収1000万円以上の男子って、こんな人たち。

年収1000万円プレイヤー図鑑 バックナンバー(@type)

なお、ビジネス系出版社で年収1000万円超えている人がいますが(間違ってもうちじゃないはず)
記者職だし、社名にビーとかピーとかつく会社あたりですかねぇ(完全にイメージで言ってますけど……)

お~、これでついにたまっていた献本の山から解放されそうです(他にいただいてた本、ないですよね?)

マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!

は担当編集の方からいただきました。

著者のブログ、モチベーションは楽しさ創造からを愛読している身としては、うれしい一冊です。

さて、めずらしく本全体の感想を述べようと思ったのですが、これはこの本の出版元の社長、干場さんのお言葉を借りたほうが早いでしょう。

「特に目新しいことが書いてあるわけではありませんが、一応上司歴四半世紀のわたくしからみても、必要なことはみんな簡潔に押さえられている、一冊手元にあると重宝な一押し上司本です!」この記事より引用)

と、シリーズの性格もあるのでしょうが、予想以上にオーソドックスな一冊でした。


まあ、全体論はそれぐらいにして、個人的に目を引かれたのが、以下に紹介するフレームワーク(と流行り言葉を使ってみたけど、意味違うかも…)

●「やりたくない」が「やるぞ!」に変わる5ステップ

1 「やりたくない」「現状を変えたくない」
       ↓
2 「今のままではまずい」
       ↓
3 「変化するとこんないいことがある」
       ↓
4 「自分ならば変化できる」
       ↓
5 「よし、やるぞ!」


上司(リーダー)の役割の1つには、部下にこのステップを踏ませるためのサポートをすることがあるというわけです(その具体的な方法は本書の中に書かれています)


さて、いまだ部下がいない平社員の僕としては、今回、この5ステップを応用して、自分のやる気を引き出してみました。

題して、最近、更新がガタ落ちな当ブログを書くための、
「ブログ書きたくないぁ」が「書くぞ!」に変わる、魔法の5ステップ


●「ブログ書きたくないぁ」が「書くぞ!」に変わる、魔法の5ステップ

1 「やりたくない」「現状を変えたくない」
(忙しいんだよなぁ、明日朝までに原稿入れないとマズイんだよなぁ<実話です>
       ↓
2 「今のままではまずい」

(でも最近更新してないよなぁ、ネタも献本もたまる一方だしなぁ、アクセスも落ちてるしなぁ)
       ↓
3 「変化するとこんないいことがある」

(更新したらいろいろな人に読んでもらえてうれしいよなぁ、ネタも献本も紹介できるしなぁ)
       ↓
4 「自分ならば変化できる」

(書こうと思えばブログなんてすぐ書けるし、原稿整理もチャチャッとできるでしょう)
       ↓
5 「よし、やるぞ!」

(よし、ブログ書きます!)

というわけで、この5ステップを脳内でシミュレートし、見事ひさしぶりに当ブログを更新できました。

もっとも、原稿整理はそこまでチャチャッとはいかず。
そこらへんの読みの甘さが、人の上にたつ人間とは程遠いようです……


●オマケ
あまり他社を利するのも何なんですが、本書をアマゾンで買うという人は、今日明日で購入するとお得だそうです。

部下の「やる気」を育てる! アマゾンキャンペーン

キャンペーンのことを何も言わない担当さんの奥ゆかしさにほだされ(?)、つい紹介してしまいました(著者のブログのファンというのもありますが)

ただし、キャンペーンがあるので○日に絶対紹介してください!的なことを言われると、かえって紹介したくないんですよねぇ(そもそも僕、他社の人間ですし……)


*当ブログへの献本は、以下のルールに則っていただける限り、歓迎いたします。
当ブログへの「献本ルール」を、ここらでハッキリ決めようと思います。
最近、また高橋がなりにハマっている。

以前から好きな人物の一人ではあったのだけれど(このブログも愛読してた)、先日ふとしたキッカケで彼の著書を手に取り、その仕事哲学にふれている。

経歴を見ればわかるように、決してエリート街道を歩んできた人物ではないからこそ、その言葉の普遍性は高い。

というわけで、少し古い本からの引用になるけれど、気になった言葉を紹介する。

上司は理不尽にならないといけないんです。そうすると部下たちは、“結果”を出さなければならないということを体で知って、「プロ」に育っていけるからです。何につけ理由をちゃんと聞いてあげると、部下はどんどん甘えるようになる。これを僕は「弱者の連鎖反応」と呼んでいます。かといって、理不尽なだけではダメで、嫌われながらも慕われる上司にならなくてはいけない。「このオヤジ、理不尽だけど、才能が圧倒的に違うわ」と。(『がなり説法』75ページ)
「理不尽な上司」には、理屈は通じない。
僕もそういう人の下にいたことがあるからわかるけど、こちらにどんなに理があろうと、企画や提案に容赦なく「NO」を突き付けてくる。

そういう経験から学んだのは、「とにかく実績を作って、こいつを黙らせるしかない」という<仕事上の腕力>を手に入れる必要性だった。
その結果、僕はたぶん、やさしい上司の下にいる数倍のスピードで成長できたと思う。

物わかりはいいけど力(才能も権力も)がない上司と、理不尽だけど力がある上司の二人がいるとしたら、若ければ若いほど、後者の下についたほうがいい。

もっとも、部下が上司を選べる機会はまずないから、理不尽な上司の下についたとき、このことを思い出せればいいだろう。
例の「生きてます」エントリを書いてから、忙しさがますますハンパない状態になっております。

仕事のグチを書くのは嫌なんですが、やっぱり取材モノは手間かかるなぁ。
しかも、あれだけ原稿に手を入れないと、使い物にならんとは……。

それはともかく、本日、ちょっとだけ更新します。
最初は仕事にまつわるネタ。

名刺活用意識と年収の関係についての調査結果(エキサイトニュース)

こちらの記事によると、「名刺使用枚数と年収は比例する」のだとか。
以下がその関係をまとめたアンケート結果です。

●年収         ●名刺の使用枚数
200万円未満     3.5枚/月
200万円~300万円  12.8枚/月
300万円~400万円  18.4枚/月
400万円~500万円   8.9枚/月
500万円~600万円  10.2枚/月
600万円~700万円  12.8枚/月
700万円~800万円  16.3枚/月
800万円~900万円  21.0枚/月
900万円~1000万円  30.3枚/月
1000万円~2000万円 37.3枚/月

このアンケートに従えば、月に40枚も名刺を配る人は、みなさんかなりのお金持ちということになりますよね。

僕自身、出版記念パーティ等で、一晩に3~40枚の名刺を配ることがよくあるのですが、年収1000万なんて、とてもとても……。

この名刺の法則、出版関係者にはあてはまらないようです。

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