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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha
久しぶりの更新はトレンディー(死語)なネタから。

以前からちょくちょくメディアで取り上げられていたようですが、
焼き肉のたれなどで有名な日本食研には、

社内結婚神社

なるものがあるのだとか。

社内結婚を推奨?日本食研びっくり見学2
(ゲイリーマンのカミングアウト的思考)

上の記事の写真を見ると昨年すでに430組の社内結婚が成就しており、
今年あたり、450組くらい行っているかもしれません。

ただ、これってどれくらい社長(会社)の「強制力」が働くんでしょうかねぇ。
両想いの場合は問題ないでしょうが、片方だけすごく好きなんてケースは、トラブルのもとという気もするのですが…
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by aru-henshusha | 2009-06-24 00:46 | 恋愛・男女
新年もあけて早二週間たちますが、これが今年の初エントリとなります。
「100年に一度の危機」とやらを意識したわけではありませんが、まずはお金の話から。

下に転載するのは40年近く前の出版社の初任給(高い順)。

・各社の初任給

       大卒     高卒

岩波書店   50,901円   40,071円
日本評論社  38,800円   33,000円
正進社    38,300円   29,000円
平凡社    37,250円   30,200円
中央公論社  37,050円   26,250円
光文社    35,310円    -
小学館    35,260円   26,820円
集英社    35,260円   26,820円
河出書房   35,100円   27,700円
リーダイ   35,000円   27,500円
医歯薬出版  34,300円   28,300円
講談社    34,135円   26,850円
角川書房   34,120円   29,460円
中央経済社  34,000円   25,000円
医学書院   34,000円   27,600円
有斐閣    33,600円   28,000円
南山堂    32,300円   26,800円
       (以下略)
(出版労協調べ・昭和42年8月現在)
*(引用元:鈴木 敏夫 氏より (書籍「出版~好不況下興亡の一世紀」より)


で、次が最近のデータ。

順位 出版社名 初任給(大卒)
1位 福音館書店 432,850 円
2位 マキノ出版 303,650 円
3位 医歯薬出版 297,955 円
4位 医学書院 284,000 円
5位 集英社 276,055 円
6位 小学館 260,177 円
7位 芳文社 258,400 円
8位 南江堂 256,120 円
9位 光文社 254,600 円
10位 ダイヤモンド社 249,542 円
11位 東洋経済新報社 248,355 円
12位 中央法規出版 242,973 円
13位 主婦の友社 241,554 円
14位 大修館書店 240,900 円
15位 岩波書店 240,000 円
16位 学習研究社 236,800 円
17位 日本実業出版 235,000 円
18位 世界文化社 235,590 円
19位 日本文芸社 233,700 円
20位 新美容出版 232,200 円
※出版労連「出版産業賃金労働条件資料集2007年」より
(引用元:主な出版社の初任給


さて、「かたい」ところほど高い、と言ったのは、いわゆる大会社だけを指した話ではありません。

規模は小さくても、医学だとか教育だとか経済だとか、「かたい」内容の本を多く出している会社の場合、本の単価が高く、また教科書として採用されることも多いので、「かたい(=安定した)」経営状況を反映し、初任給も高くなるケースが多いようです。

*もちろん、以上は出版労協(→労連)に加盟している会社のデータの抜粋ですから、そうじゃない会社で初任給が高いところもあるでしょうが


しかし、給料ネタは折に触れやっていますが、書き終えたあと、毎回言い表しようのない虚しさを覚えるのはなぜかしら……
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by aru-henshusha | 2009-01-14 22:52 | 本・出版
以前、「合コン」のセッティングも、立派に商売になるらしい。という記事を書いたのですが、もっとすごいサービスが登場したもよう。

[合コン「席決め」]奈良の学生ベンチャーがシステム開発(livedoor ニュース)
合コンの参加者のなるべく多くが、不公平なくそれぞれの好みの異性の近くに座れるように席を決める計算システム「ザ・セキガエ」を、奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)の学生ベンチャー企業「ホープフル・モンスター」が開発した。既にお見合いパーティーで活用され、カップルも誕生。男女の赤い糸を結ぶ手助けをするシステムとして評判を呼びそうだ。
(中略)
仕組みは(1)参加者に番号を割り振る(2)参加者が近くに座りたいと思った相手の番号を第1~3希望まで選び、自分の携帯電話のメールで「ザ・セキガエ」に送信(3)全員の希望に最も近い席順をサーバーが数学の「組み合わせ」を応用した情報処理学を使い計算(4)数秒後に携帯メールに座席表を返信する。

男女5人ずつが横一列に向かい合って座る場合、約100万通りの席順があるが、98%以上の確率で第1~3希望の異性が自分の正面に座る席順をはじき出せる。男女15人ずつまでならこの確率を維持できるという。好みが1人に集中するような場合は、希望に添えないこともある。
すごいサービスだと思うのですが、この「席決め」の時点で、かなり明暗が分かれてしまう気もするのですが……

ちなみに、このシステムを作った会社はこちら。

ホープフル・モンスター株式会社
これまで最適化技術が適用されてこなかった人と人の間の「出会い」における諸問題の解決
を目指す会社だそうです。

僕自身、出会いの最適化はまったくなされてませんねぇ……
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by aru-henshusha | 2008-10-16 21:53 | 商品・企業・仕事
堅苦しい文章のあとは、さらっと読めるコネタをお届けします。

最も多い社名は?(Business Media 誠)
会社の“顔”といえば社長や商品などを思い浮かべるかもしれないが、やはり「社名」という人もいるだろう。全国260万社で最も多い社名は「アシスト」(429社)であることが、東京商工リサーチの調べで分かった。
というわけで、日本一多い会社名は「アシスト」なんだとか。
<あなたの●●な生活をアシストします>というベタなキャッチコピーが浮かびますが、どの業界・業態でも使いやすいということでしょうか。

ちなみに、ベスト10は以下のとおり。

1 アシスト 429社
2 ライズ 382社
2 サンテック 382社
4 佐藤工務店 380社
5 アドバンス 363社
6 田中工務店 356社
7 鈴木工務店 348社
8 トラスト 347社
9 アクト 341社

社名から、建築関係の会社(下請け?)の多さもうかがえますね。

ところで、このブログの読者にも、アシスト勤務の方はいるんでしょうか……
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by aru-henshusha | 2008-06-23 01:13 | ランキング・アンケート
c0016141_1411787.jpg公務員の待遇は、異常なのか? 悲惨なのか?で紹介した本と同じタイミングで、著者から献本いただいたのがこの一冊。

時間と学費をムダにしない大学選び

正直、高校生でも、受験生の親でもない僕にとって、あまり関係のない本かと思ったのだが、「入りたい業界別に大学受験別モデルプラン」を提示するという作りが、雑学的な好奇心を満たすという意味では、なかなか面白かった。

出版界の片隅にいる者として、「マスコミ業界」の章はじっくり読んだのだけど、中でもこの記述は気になった。
マスコミ業界は結果として東京大、京都大、早稲田大、慶応大を中心とする難関大出身者が多数を占めている。なぜか?
まず、どんなお題にも対応できる「優秀な学生」が難関大に多いということだ。難関大の学生は大学入試で難易度の高い問題を解くほどの能力を有しているので、採用後に今まで縁のなかった分野を任されても理解が早い、ということである。
もちろん、中堅以下の大学にもそうした学生はいる。しかしそれは少数派。さらにどういうわけか、難関大の学生のほうがマスコミ業界へのモチベーションが高く、自分からマスコミ就職に向けて動いていける人材が多い。これはマスコミ業界に就職した卒業生の多さが影響している。難関大では「ゼミやサークルの先輩がマスコミ業界にいる」ことが多く、彼ら彼女らの存在から、学生たちは自分の将来像を描きやすい環境にあるといえるのだ。(同書30P)
実際、マスコミ業界には(偏差値が高いという意味での)「いい大学」の卒業生が多い。
僕が勤めている出版社にも、僕の業界の友人にも高学歴の人間がごろごろいる。

ただし、先に言っておくけれど、「いい大学」を出たからといって「いい編集者」になるとは限らない。

仮に「いい編集者の条件」が、売れる本を作ったり、人の心に強く残る記事を書けたりすることだとしたら、それと「いい大学を出たということ」には、たいして関連性はないだろう。

難関大を出ても売れない本を作る人間はごまんといるし、記事の巧拙が偏差値の高低と連動しているとも思えない。


しかし、残念ながら、出版社(あるいはマスコミ各社)への就職を希望するなら、やはり「いい大学」に入るのに越したことはない。
それは、先述したように、採る側(出版社)は既に「いい大学」の人間であふれているから。

たとえば、(あくまで偏差値的に)「いい大学」と「そうでもない大学」の学生二人が、出版社の最終面接に残ったとする。

二人の能力やら人間的魅力にそれほど差がないとして、一人を選ばないといけないとしたら、このとき、「いい大学」出身の面接官(=経営陣)は、あえて「そうでもない大学」の学生を採用するだろうか?

これは推察に過ぎないけれど、やはり「自分たちと同じ、いい大学」出身の学生を選ぶのが人情というものではないか?

とくに、自分自身の学歴に誇りを持っているような人間であったのなら、なおさらである。


最初に書いたように、「いい大学」を出ることが、その人間の編集者としてのポテンシャルを保証するとは、僕には到底思えない。
(これは、他の職種についても同様である)

けれど、それをイコールだと考える人もいるだろうし(そのこと自体は考え方の相違で否定しないけど)、そういう人間が少なくなかったからこそ、出版界・マスコミ業界が「いい大学」出身の人間に席巻されるようになった部分もあるように思う。
*むろん、それ以外に「学閥」やら「人脈」の問題もあるだろうけど

採用側にも受験者側にも「いい大学」があふれる業界で、「そうでもない大学」出身ということはマイナスとまではいわないけど、決してプラスにはならないだろう。


以上の理由から、マスコミ業界を目指すなら、やはり「いい大学」に入るに越したことはない。

とはいえ、そういう僕自身は、じつは「いい大学」出身ではない(今回の本の受験モデルプランにも載っていない三流私大卒である)。

そんな僕が、高学歴の人間がごろごろいる今の会社に入ったいきさつは、かつて出版業界に入りたい人たちへ。という記事に書いた。

けれど、これはこれでかなり厳しい道のりだったから、そういった苦労をしたくないという人のために、今回の記事がある。


最後に、誤解されたくないので付け加えると、僕は「いい大学」を出なかったことも、かなりの「回り道」で出版社に入ったことも、後悔はしていない。

その過程で得たことが、僕のいまの本作りを支えているし、「いい大学」出身の人間が多い業界・会社だからこそ、彼らと違った目線を持っていることが、僕の武器だと思っている。


*当ブログへの献本は、以下のルールに則っていただける限り、歓迎いたします。
当ブログへの「献本ルール」を、ここらでハッキリ決めようと思います。
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by aru-henshusha | 2008-06-16 03:37 | 本・出版
これ、あながち間違いではないんじゃないかと思っています。

新社会人(ポリスジャパン)
「成功者」と云われる一流の企業経営者は皆「スケベ」であります。スケベは想像力が豊かであります。スケベは冒険や失敗を恐れません。一度や二度の失敗に恐れて腰を引くことなくクドき続ければ、最後は必ず女性に腰を入れることが出来ることを知っています。スケベは創意工夫が大好きです。それによって女性を大きく悦ばせた成功体験が何回もあるからです。スケベに見られる「旺盛」な気質は、一流企業人にとっての欠くべかざる「資質」であります。
ちなみに、僕も仕事柄(「一流」とはいいませんが)企業の経営者に会うことが多くあります。

やっぱり、「スケベ」な方、多いんですよねぇ。
見るからに精力旺盛だし、ある程度つっこんで付き合うと、女性の話がボロボロ出てきて。

ただ、企業のトップに立つとか、自ら会社を興すような人は、それぐらいのパワーがないと、その役が務まらないのかもしれません。
(かといって、「スケベなだけ」でもダメだとは思いますがね)
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by aru-henshusha | 2008-04-13 23:41 | エロ
とくに深い意味はないのですが、結婚ネタを続けます。

日本の社長、一番多い名前は「田中稔」(Business Media 誠)
出世といえば「社長」をイメージするが、どういった名前が多いのだろうか? 企業の社長で最も多い名前は「博」、女性は「和子」であることが、東京商工リサーチの調べで分かった。
(中略)
同姓同名で最も多かったのは「田中稔」、2位は「鈴木茂」、3位は「田中博」。地域別で見ると、東日本は「鈴木」と「佐藤」が多く、西日本では「田中」と「山本」が目立った。
ってことは、高校・大学あたりで「田中稔」くんをつかまえておけば、将来、玉の輿に乗れるかもしれません。

ただ、仕事で中小企業の社長さんを見てると、けっこうカツカツだったりするんですがねぇ……。
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by aru-henshusha | 2008-03-30 23:44 | 恋愛・男女
森さんの意見には反論したくなることも多いのですが、この話には同感です。

【HR】 ファンクラブになる(MORI LOG ACADEMY)
出版社の最大の弱点は、本が嫌いな人間が内部にいないことだ、と以前に書いた。これは、出版社に限ったことではない。おもちゃの業界もそうだし、映画やアニメの業界もそうだと思う。TVだって、大学だって、ほぼ同じだ。第一世代は、いろいろな人間がいたはずなのに、その組織が安定期に入ると、その仕事に憧れた人間しか入れないようになる。自分の好きな仕事をしたいと考えるのが自然だし、また就職の面接でも、どれだけその仕事がやりたいのかを問う。だから、当然仲間が集まる。
 これはつまり「ファンクラブ」みたいなものだと考えて良い。出版業界は、出版ファンクラブの会員が牛耳っているし、TV業界は、TVファンクラブの会員が企画運営しているのだ。
 さらに、ユーザの声を聞くといいながら、積極的に反応するような関心のある人の意見だけを集める傾向にある。そういうファン予備軍に応える方向へ進むから、どんどん「好きな人たちが好きなもの」ばかりになっていく。「好きさ」では洗練されるが、嫌いな人間に見向きもされないため、シェアは広がらない。
 そして、ときどき僕みたいな異端児が飛び込んできて、「何なんだ、この集団は?」と気づくわけである。
リンク先では「業界」についての話が主だと思いますが、僕は「会社」レベルでも同じことが言えると思います。


たとえばA社という会社が、自社の社風やら商品が好きな人・合う人だけを採用し続けたとします。
その会社は、いわば「A社ファンクラブ」となって、結束は強くなるし、「A社らしい商品」がどんどんリリースされることでしょう。

それで、うまくいく間はいいのです。
「A社の中にいる人」だけでなく、「A社の外にいる人(=ユーザー)」も、「A社らしい商品」に価値を見出しているうちは。

けれど、ユーザーは、いつまでもA社の「ファン」とは限りません。
ライバル会社のB社に心を奪われることもあるし、新興のC社の商品に乗り換えることだってある。

そのとき、「A社ファンクラブ」の面々が、ずっと「A社ラブ」の姿勢を変えないとしたら……
(実際には、「ファンクラブ」である限り、変わる可能性はほとんどないのですが)


僕は、そういうときこそ「異端児」が必要なのだと思います。

「中にいる人」とは違う価値観を持ち、「ファンクラブ」に変化をもたらす人がいなければ、その会社はどんどん先細りしてしまう。
そのためには、会社の外部から、違う価値観をもつ人間を中に入れたり、交流させたりするべきでしょう。

といっても、すべてを「異端児」の言うとおりにする必要はありません。
A社の商品から、「A社らしさ」がまったく失われるとしたら、その会社が存在する意味はなくなります。

「らしさ」を残しつつも変化していく、そのキッカケになるのが異端児という存在なのだと思います。
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by aru-henshusha | 2008-03-10 13:37 | 商品・企業・仕事
う~ん、やっぱり、そんなに意外じゃないかも……

社の由来は志賀直哉の小説「小僧寿し本部」(夕刊フジBLOG)
「仙吉は神田の或る秤屋の店に奉公している」の一文で始まる志賀直哉の小説『小僧の神様』。主人公の仙吉は寿司屋に入って寿司を手にし、値段があまりに高価なのに気づいて立ち往生する。小説は、やがて篤志家が寿司に憧れる仙吉に寿司をたらふく食べさるという話になるのだが、「小僧寿し」という社名はこの小説に由来する。
というわけで、「小説の神様」とも呼ばれた志賀直哉の作品に由来するんだとか。

これに対抗して、カボチャばかり売っている「武者小路実篤青果店」なんてあったら楽しいと思ったのですが、どうでしょう?
参考:実篤記念館HP ミュージアムショップ
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by aru-henshusha | 2007-12-25 22:24 | 食品・グルメ
社員として誇りを感じられない業種は?(Business Media 誠)
社員であることに誇りを感じているか?――この質問に「あてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた回答が最も多かった業種は、「団体・連合会・官公庁」(31.5%)であることが、ネットマイルの調査で分かった。次いで「食品・飲食系」(25.3%)、「電気・電子・機械系」(25.2%)という結果となった。一方、「あまりあてはまらない」と「全くあてはまらない」の回答が多かったのは、「マスコミ・広告・出版・印刷系」(63.7%)が最も多く、「運輸・鉄道、配送・物流」(43.6%)、「IT・通信・情報系」(42.2%)と続いた。
この調査、対象人数も少ないし、そもそも「マスコミ・広告・出版・印刷系」というくくりが大雑把すぎるので、どれだけ実態をとらえているかは怪しいところだ。

ただし、自分自身がかつて所属していた会社のことを考えると、「誇り」がもてないと答えた人の気持ちも、少しわかるような気がする。


たいていの仕事はそうだと思うけど、会社に入る前と入った後では「ギャップ」がある。
マスコミというカテゴリーに入る会社は、とりわけ、そのギャップが大きいのではないか?


これが新聞・雑誌記者だとまた違うだろうけど、書籍の編集者である自分が経験した例を一つだけ挙げると、本作りに関するギャップがある。

僕は新卒で、ある編集プロダクション(出版社の下請け的なもの)に入るまで、単純に、本というものは、いい原稿を元に時間をかけて作るものだというイメージがあった。

むろん、そういうやり方で、いわゆる良書をつくる会社もあるけれど、そういう会社ばかりではないし、そういう本作りを求められる「ジャンル」ばかりでもない。


僕が当時、よく担当していた「雑学」というジャンルは、(一部の例外をのぞき)今思えば非常に荒っぽい作り方をしていたと思う。

ライターさんが他の本や雑誌からひっぱってきたネタを寄せ集め、大急ぎで原稿を書き(トリビアの部分は生かし、その前後をリライトする)、編集者はスピード勝負でまとめあげる。

できた本は、当然ながら「どこかで聞いたような話」が多く、競合他社と似たような本ばかりができ、書店には長く置かれずに消えていく。

あのころ作った本を、僕は家族や友達に、自信を持ってすすめられなかった。
その会社の一員であることに誇りがあるかと訊かれたら、やはり「ノー」と言っただろう。


そういう会社・自分が嫌で、僕はビジネス書の版元に移った。
もっとも、ビジネス書にはビジネス書の「ギャップ」があって、それに悩むことは今でもある。

ただ、昔と違うのは、そんな中でも、工夫や努力しだいで、少しは「誇らしい仕事」ができるようになったように思う。


組織にいる以上、わりと好き勝手言っている僕だって、いろんな縛りの影響を受ける。

けれど、その縛りの中で最大限の成果を出したり、縛りを少しずつでも広げたり、縛りのゆるいところを見つけたりして、ちょっとずつギャップを埋めていける可能性はある。


今の会社の一員であることに、誇りをもっているとは言わない。
でも、自分しだいで、「誇りがもてる仕事」をするぐらいの自由はまだ残っている。
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by aru-henshusha | 2007-11-13 02:31 | マスコミ全般