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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

書籍の編集者が、酒づきあいが悪いワケ。

最近、出版関係者が集まる飲み会によく行く。
しかし、そこで、書籍の編集者の姿を見かけたことがない。
雑誌の編集者や記者、フリーライターといった人たちとは名刺交換をするのだが、書籍の編集者の名刺はもらったためしがない。

これには、書籍編集者の「フットワークの悪さ」という理由もあろう。
書籍の人というのは、雑誌系の人々とくらべると、比較的おっとりしている。
たいていの仕事が「月」単位で進むものだから、それは仕方がないところだろう。

けれど、彼らを飲み会で見かけないのには、それ以外にも理由があるように思う。
というか、その理由が、今日、おぼろげに見えたのだ。

じつは、近々、書籍編集者だけで集まる、比較的大きな飲み会がある。
僕も、僕の知人の編集者数人も、その会には出る予定だ。
ところが、先日、知人の編集者にこう言われた。

「当日は、企画の話は口を滑らせないように、気をつけような」

彼ら曰く、もしも自分が構想中の企画がもれたら、同席している編集者にパクられるかもしれない。
あるいは、そこで話した話が、まわりまわって他の編集者に知れたら困ったことになる、云々。

こういった「手の内を見せたくない」という心理が、彼らをして飲み会から遠ざけているように僕は思う。

僕自身、おなじ書籍編集者として、彼らの言うことはわからなくもない。
だけど、同時に、「ケツの穴の小さい奴ら」だとも思う。

僕の持論だが、一部の天才を除いて、編集者の考えていることに、大差はない。
自分が考えるようなことは、他人がいつかは考えること(orすでに考えたこと)である。
それがもれるのを恐れて、ビクビクしながら酒を飲んで、楽しいのかしら。

人間、自意識過剰が高じると、自閉症になるらしい。
by aru-henshusha | 2005-03-08 15:40 | 本・出版