出版界で伝説となっている、「サルトル事件」の真相とは?
2005年 03月 24日
校正記号って読めますよね?
一般の方のために説明すると、「トルツメ」って<いらない文字を取って全体を詰めろ>という意味なんですよ。
たとえば、「ある変編集者」の「変」をトルツメすると「ある編集者」になるという具合。
編集者、校正者はこういう記号を用いて、原稿に手を入れていくんです。
(その他の校正記号についてはこちらを参照のこと)
で、この「トルツメ」ですが、縮めて「トル」と書く人もいます。
それで起きたのが、世にも名高い「サルトル事件」。
この事件、諸説あるようなのですが、一番信憑性がある説を紹介します。
ある本のゲラに「サルトル」という表記があったのだが、「トル」の部分がかすれていたので、編集者が赤ペンでその横に「トル」と書いた。
それを見たオペレーターが、これを「トルツメ」の意味だと思い、「トル」の部分を取ってしまった。
結果、「サルトル」がただの「サル」に変わってしまい、それに気づかずその本は出版された。
まあ、話がうますぎる気もしますが、ありえないことではありません。
校正記号1つとっても、おろそかにしてはいけないということでしょう。
それにしても「サル」と「サルトル」じゃ大違いですよね……

