堀江社長本ラッシュは、シナジーよりも潰し合いをもたらすか?
2005年 03月 26日
多分、関係者の一部がこのブログを見ていると思うので。
だけど、気になる話であることは事実だし、言葉・内容に気をつけて、自分が思っているところを少し記したい。
今月、各書店には、計4冊の堀江社長本が並ぶことになる。
『儲け方入門』『堀江本。』についてはすでに発売中だし、来週にはライブドアパブリッシングによる堀江社長本2冊が出荷される。
で、同時にこれだけ堀江社長本が並ぶと、読者としてはかなり迷うのではないか。
いくら堀江社長のファンとはいえ、この4冊をまとめて買う人は、ほとんどいまい。
(1冊なんて単語集だからね……)
同時に2冊だったら相乗効果もあるかもしれないが、最大4冊(並べばの話だけど)も書店にあると、ただの潰し合いになりかねないかと心配する。
もっとも、これはべつに各担当者の責任ではなく、それぞれが一番適切な発売時期を決めたら、期せずして3月に集中してしまったということだろう。
ただ、運悪いことに、フジサンケイ問題ではまたまた形勢を逆転され、ライブドアという企業の勢いが落ちてしまっていることは否めない。
そういった点も、本の売れ行きに影響してくると思う。
「150坪・書店員BLOG」の記事にもあったけど、早くも売れ行きが鈍りだした書店も少なくないのではないか。
まあ、PubLineの数字もチェックしていないし、滅多なことはいえないのだが。
そもそも、いままで堀江氏が書いた本は、多分ふつうの人が思っているほど部数は出ていない。
彼には若者を中心にファンは多いだろうけど、それらの人々が彼の本の忠実な読者であるかは別物である。
また、個人的には堀江社長の本よりも、堀江社長自身の行動を見ているほうが面白かったりもする。
ああ、思ったよりクドクド書いてしまったのだけど、僕はべつに、堀江社長本が売れなくてざまあみろという気はない。
むしろ、こういう「売れるであろう本」が大売れして、出版業界が活性化してもらえれば嬉しいと思っている。
けれど、一冊の本が売れるには、思ったよりも色々な要素が関係してくるものだ。
今回の堀江社長本ラッシュが、それぞれの本にとって逆効果だとしたら、非常に残念である。
本を作るのも難しいが、本を売るのはさらに難しいことだと、いまさらながら強く感じた。

