ブックオフについて、現役編集者はどう思っているのか?
2005年 03月 31日
ブックオフは出版界にとって「悪」か?
以下、いつものように、自分の拙い意見を記します。
まず、僕は編集者であると同時に、読者でもあります。
本を作っている合間にも、家や会社で、毎日のように本を読んでいます。
自分の会社の本が読みたければ、基本的にはタダで手に入ります。
しかし、他社の本を読みたいと思ったら、当然ながら買わなければなりません。
このとき、内容がよく、今すぐ読みたいと思った本は、普通の書店で購入します。
けれど、読みたい気はあっても、定価を払う価値がないと思った本は、それ以外の方法で手に入れます。
ブックオフを利用することもあれば、人に借りることもあります。
ひどいときは、すごい速さで書店で立ち読みしたりもします。
自分が値段分の価値があると認めた本であれば、僕は何千円しようが定価で買うでしょう。
でも、出版社のつけた定価が、明らかに本の価値にそぐわなければ、そんな値段を払う気にはなれません。
自社の本も含めて、この内容、この造本で、この定価はないだろうという本が、出版界には少なからず存在します。
それらの本を定価で買うのは、僕にはバカらしいとしか思えません。
(むろん、僕にとって定価分の価値がない本でも、他の人にとって定価以上の価値をもつこともありますが)
出版不況が叫ばれる昨今ですが、売れる本は定価で何万部も売れていきます。
本を作る側としては、できるだけ多くの人に、定価で買ってもらえるような本を作るだけです。

