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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

編集者の評価なんて、簡単にできるもんじゃない。

ぽちぶくろさんにて、こんな記事を見つけ、しばし考えさせられた。

編集者の力量


この方の上司は、カバーと帯で編集者の力量を見るらしい。
べつに間違いだとは思わないが、それってけっきょく個人の好み・センスの問題だからね。
上司に気に入られる表1(帯を含むカバーのおもて)を作る能力」と「読者に支持される表1を作る能力」は、必ずしも一致しないと僕は思う。

さて、上の例を見てもわかるが、編集者を評価するのは難しい。
一番単純なのは、「作った本がどれだけ売れたか」だけど、一冊の本が売れるには色々な要素がからんでくる。
営業の人の努力や、書店の人の協力、各メディアによる紹介の追い風、時代の空気……
売上の100%が編集者によるものだと思うのは、ただの驕りである。

だからといって、「いい本をどれだけ作ったか」などと言い出すと、収拾がつかなくなる。
「いい本」の基準なんて人それぞれ違う。
いったい誰が、その判断をすればいいのだろう?

もちろん、編集者の多くは営利会社の一員であるから、上司、会社から「評価」され続けるのは仕方がない。
でも、その評価のために、「あいつはダメ」だとレッテルをはられる者がいる。
人事異動で、編集の職を離れる者がいる。

春は、出会いの季節であるとともに、別れの季節でもある。
by aru-henshusha | 2005-04-03 11:54 | 本・出版