著者には著者の、「守備範囲」がある。
2005年 04月 04日
最近はブログやメルマガから書籍化された本が多く、半分シロウトみたいな著者が増えましたよね。
そういった著者って、自分の本が出版されたのが嬉しくて、自ら書店を回って「営業」する人がいるんですよ。
これだけ聞くと、まるで「ちょっといい話」のようだが、話はそう単純ではない。
「『**』という本を書いたのは私です、どうぞよろしくお願いします」と挨拶をしにくる著者は、こちらも応援したくなるじゃないですか。
だけど、なかには何か勘違いをしている著者もいるみたいで。
こないだなんか、「僕の本、こちらの棚に置いた本が売れると思うんですよねぇ」って言われちゃって……
なるほど、それは困った著者である。
著者自ら営業活動とは素晴らしい心がけだが、出すぎたまねは逆効果でしかない。
これは、出版に限ったことではなかろうが、仕事には「守備範囲」が存在する。
本をどの棚に配置するかは、基本的には書店員の「守備範囲」である。
それに口を挟めるとしたら、各出版社の営業だけで、お互いその「範囲」を守ってきた者たちだ。
誰だって、自分の「守備範囲」を侵されたら気持ちのいいものではない。
だいいち、ピッチャーフライに外野が突っ込んできても迷惑なだけである。
自分の「守備範囲」以外については、できるだけ口を慎んだほうがいい。
それが嫌なら、せめて謙虚な姿勢だけは忘れないことである。

