自費出版をしたいという人たちの気持ちが、僕にはわからない。
2005年 04月 07日
質問:共同出版について教えてください(長文)
共同出版とは、一冊の本を作る経費を、出版社と著者が分担して負担する出版形式を言う。
まあ、広い意味で言えば、自費出版の一種である。
さて、相談者の相談内容を見ると、初版の印税は流通分の2%とある。
定価はまあ1000円ぐらいが妥当だろう。
つまり、この方が手にする印税の最低額は20円×800部=1万6千円!である。
それにたいして、この方が経費として支払うのは100万円前後だという。
すると、本を出す時点で約100万円!も損をする。
正直、この損を取り返すのは、不可能に近い。
なぜなら、書店流通分の800部さえ、売り切る可能性はまずないから。
だって、素人の書いた妊娠・出産エッセイなんて、いったい誰が買うのだろう。
親戚ですら、定価で買いたいという人は稀なはずである。
自費出版とは、基本的には道楽の一種だ。
出版社は、その本ができた段階で採算が取れるようなシステムだろうから(でないと素人の本など出していられない)、できた本を売ることには関心がない。
(まあ、なかには良心的な版元もあるかもしれないが)
よって、作られた本の大部分は「燃えるゴミ」になる。
それ以外の在庫は、かろうじて著者の知り合いの家の本棚でホコリをかぶる。
著者は自分の本を見て、自己満足にどっぷり浸る。
これで100万円を超えるお金が飛ぶのだから、道楽以外の何物でもない。
自分の本がほしいだけならば、製本所で印刷製本するだけではだめなのか?
それだったら、コストは3分の1以下で収まるだろう。
書店に置いてもまず売れないのだから(置くかどうかも本当はわからないし)、流通させる必要性も感じない。
人はなぜ、自費出版などしたがるのだろう?
それは、大枚をはたいて夢を買う行為なのか。
それにしても、コストパフォーマンスが悪すぎるように思うのだが。
追記
その費用負担は適切か? 共同出版 協力出版は必見。

