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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

編集者という人種を、よく知りたいなら……

青弓社のHPに気になるコーナーがある。
その名も、

ある日の編集者

いままで、出版社やジャンルの垣根を超え、40人あまりの編集者がエッセイをつづってきたこのページ。
真面目なものから不真面目なものまで色々だが、どれも味わいある話ばかりだ。

なかでも、最新号?の高野麻結子さん(交通新聞社)の文章は胸を打つ。

いい編集者ってどんな人か。自分はどうありたいか。
最近思うのは、いい筒になりたいということだ。
単なる筒なのだけど、その人を通ることで、作品がちょっとだけ角度が変わる、光る部分が変わる、やわらかさ、温かみ、聞こえる音が変わる……というのだろうか。

そのためには生活習慣病のように、不用なものばかり蓄積されていたら、文字どおりつまらない。
ああ、こんな本があるんだ、と思ったとき、奥付に注目している編集者の名が記されていると、ああ、やっぱり、やられた、悔しい、でもさすがだ、ありがとう、という気持ちが一瞬のうちに自分のなかを駆け巡る。

優良な筒であること、が、いまの自分のめざすところ。
これから新しく編集者になるひとに、血流の上がるような本を生み出してほしい。
もちろん自分もだけど。
(引用者により適宜改行ズミ)

編集者って、結構いい人多いですよ。
(自分は別として)

しっかし、みんな文章うまいねぇ。
by aru-henshusha | 2004-12-28 14:36 | 本・出版