新聞ってヤツは、一歩遅れて流行を追う。
2005年 05月 12日
新聞がブームと言ってるときにはすでに手遅れ
これはべつに経済的な流行だけでなく、あらゆる流行に言えると思う。
新聞って(僕は書籍の編集者だから、憶測交じりで言っているけれど)、幅広い年齢層かつ大量の読者を相手にしているから、流行が熟しきってから、はじめて記事に取り上げるようなところがある。
最近だと、こんな記事がいい例か。
たまごっち:
通信機能付き新登場 8年ぶりにブーム再燃(MSN-mainichi)
でも、紀伊国屋の週刊ベストセラーを定点観測していたらわかるけど、この記事が出る数ヶ月前から、割と長いスパンで「たまごっち」本は売れ続けていた。
だから、この現象を他の媒体では、もう一歩、あるいは半歩先に取り上げていたんじゃないかと思う。
もちろん、新聞には新聞の役割・得意分野といったものがあるので、流行に遅めに飛びつくことを非難する必要はない。
けれど、新聞がブームだと騒いでいるのを見て、そう思いこむと、勘違いすることになる。
個人的には「ブログ」の存在が、その勘違いの対象になりつつあると思うのだけど。