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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

負け組が、ラクしようとするんじゃない。

一見、誤解を受けそうな見出しをつけてしまったが、僕はいわゆる「勝ち組」「負け組」といった分類は好きではないし、ましてや「負け組」を必要以上におとしめるつもりもない。
そこをご理解いただいて、以下の文章を読んでいただければ幸いである。

さきほど、高橋がなり氏のブログで、とても興味深い記事を見つけた。

#183 - 旧態依然とした会社のことで悩んでいます……

この記事の中で、がなり氏は、旧態依然とした会社にいるのが辛いと言う相談者に、こうアドバイスしている。

嫌な会社だとは思うけれども、あなたはこの会社で我慢することで、次に繋がる可能性も生まれてくると思います。ここで我慢できないと、どこでも通用しない人間になるよ。だって、この会社にしか入れなかったのは、あなたのせいでもあるんです。勝ち抜いてきた人間が気持ちよくいられる会社はあります。でも、勝ち抜けなかった人間が気持ちよくいられる会社なんかないんです。そこで気持ちよくいられる会社は、負けていく会社なんです。

この言葉にも強い感銘を受けたけれど、がなり氏の師匠・テリー伊藤氏の教えを引用した次の言葉にはなおさらだ。

これは、僕がテリー伊藤に言われたことと同じです。「テレビ局に入れなかった人間がラクしようとするんじゃねぇ」といつも言われていました。そこで僕たちは、局の人間に勝つために、人間を捨てるように教育、洗脳されてきたんです。

僕はもともと「出版社に入れなかった人間」で、いまの会社に移る前は、編集プロダクションでかなり過酷な労働環境のもと働いていた。
肉体的にも精神的にも、辛いことは腐るほどあったけど、そこでの数年間の我慢がなければ、いまいる出版社に転職することはできなかっただろう。

また、そこでの頑張りが、いまの自分の自信にもなっている。
あそこで頑張れたのだから、ここで頑張れないわけがない、とばかりに。

努力とか我慢には二種類あって、後々活きてくるものもあれば、そうでないものもある。
自分がいまやっている努力や我慢が後者であれば、さっさとやめてしまえばよい。

でも、そのときはただただ苦痛でしかなかった経験が、じつは自分への「筋トレ」的な意味合いをもっていたものだと気づく場合もある。

ラクばかりしていてつく力など、たかが知れている。
by aru-henshusha | 2005-05-13 13:22 | 商品・企業・仕事