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ある編集者の気になる人・事・物を記録したブログ。ときおり業界の噂とグチも。


by aru-henshusha

言葉狩りの、笑っちゃう現状。

マスコミの人間は、基本的には言葉には敏感である。

TVだったら、差別語の類が放送されれば、クレームの電話がじゃんじゃか殺到するだろう。
本の場合であれば、最悪の場合、回収問題にも発展しかねない。

だから、いわゆる“記者ハン”などには「危ない言葉」の一覧が載っているし、自社のガイドラインを決めていたりする会社もある。

しかし、マスコミの自主規制ムードに乗っかってか、わけのわからない「言葉狩り」に走る団体もある。

先日紀伊国屋ホールで行なわれた対談で、TV局にクレームがきた言葉の実例を、森達也氏が紹介していた。

1 メッキがはげた(メッキ関係の業界から「最近のメッキははげない」とクレーム)
2 将棋倒し(将棋の団体<日本将棋連盟?>から「将棋のイメージが悪くなる」とクレーム)

おいおいおい、だってそういう言葉だろうが。
別に、メッキや将棋を貶めるために、そう言っているわけじゃないですから。

差別はもちろんよくないけど、これらのクレーム自体が、由緒ある日本語の差別じゃないかしら。
by aru-henshusha | 2005-01-11 09:53 | マスコミ全般