言葉狩りの、笑っちゃう現状。
2005年 01月 11日
TVだったら、差別語の類が放送されれば、クレームの電話がじゃんじゃか殺到するだろう。
本の場合であれば、最悪の場合、回収問題にも発展しかねない。
だから、いわゆる“記者ハン”などには「危ない言葉」の一覧が載っているし、自社のガイドラインを決めていたりする会社もある。
しかし、マスコミの自主規制ムードに乗っかってか、わけのわからない「言葉狩り」に走る団体もある。
先日紀伊国屋ホールで行なわれた対談で、TV局にクレームがきた言葉の実例を、森達也氏が紹介していた。
1 メッキがはげた(メッキ関係の業界から「最近のメッキははげない」とクレーム)
2 将棋倒し(将棋の団体<日本将棋連盟?>から「将棋のイメージが悪くなる」とクレーム)
おいおいおい、だってそういう言葉だろうが。
別に、メッキや将棋を貶めるために、そう言っているわけじゃないですから。
差別はもちろんよくないけど、これらのクレーム自体が、由緒ある日本語の差別じゃないかしら。